モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、電気自動車メーカー、テスラ（NASDAQ:TSLA）のレーティングを「オーバーウェイト」、目標株価を310ドルに据え置きました。同アナリストはコメントの中で、テスラが2024年6月13日に開催予定の年次株主総会と、イーロン・マスク氏の2018年報酬プランにまつわる投票結果の可能性について言及しています。
テスラ株価が乱高下する可能性
今年初め、イーロン・マスク氏の2018年CEO業績報奨がデラウェア州判事によって取り消され、その結果テスラは2024年の年次株主総会で2018年報酬プランの批准を株主に求めることになりました。同社は、テスラのテキサス州への再移転と同様に、マスク氏の給与プランの批准に投票するよう株主に促すために多くの努力を払っています。
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は、AI産業が台頭する中、イーロン・マスク氏はテスラをこれまで以上に必要としている可能性が高いと指摘しています。ジョナス氏はまた、マスク氏の2018年CEO業績賞をめぐる株主投票により、テスラ株価が乱高下する可能性が高いと述べました。
「私たちは投資家に対し、6月13日の株主投票が会社の長期的な戦略的方向性にとって重要であるため、細心の注意を払うよう促してきました。イーロン・マスクCEOは、テスラをこれまで以上に必要としていると考えています。AIはいわば資本ゲームであり、イーロン・マスク氏のより広範な事業の集合体は、今後数年間でAIインフラに合計で数百億ドルを投資する可能性があり、資本コストはAI覇権にとって決定論的です。」
57％が賛成
モルガン・スタンレーのアナリストは、同社が実施した投資家調査によると、テスラの株主はマスク氏の報酬プランに賛成票を投じるようだと述べています。以下は、モルガン・スタンレーが109人の回答者から集めた調査結果の概要です。
「回答者の過半数（57％）がイーロンの報酬パッケージが承認されると予想しており、承認されないと予想する回答者（23％）を2：1以上で上回っています。イーロンの報酬パッケージが承認された場合、過半数(68%)が今後3取引日のテスラ株価はポジティブに反応すると予想（24%がTSLA株価は6-10%以上上昇、44%がTSLA株価は3-5%上昇と予想、承認時に株価が下がると予想する回答者の約6倍を上回る）。」
「 イーロンの報酬パッケージが承認された場合、20%がその後3取引日の株価反応は中立（±2%）と予想する一方、報酬パッケージが承認されなかった場合、株価反応は中立と予想するのはわずか7%。報酬パッケージが承認されない場合、回答者の大多数（81％）が株価の下落を予想しており、54％が大幅下落（-6～10％以上）を予想しています。」
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