テスラの家庭用蓄電池パワーウォールがエネルギー業界を変える、米コロラド州での仮想発電所新たな挑戦

TESLA News
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米コロラド州の仮想発電所(VPP)プログラムが、テスラの家庭用蓄電池パワーウォールによってさらに拡大しようとしています。

  • テスラはコロラド州のエネルギー企業と提携し、仮想発電所プログラム「リニューアブル・バッテリー・コネクト」を拡大する計画を発表しました。
  • イートロンのインテリフレックス・プラットフォームとテスラのパワーウォールが統合され、分散型エネルギー資源の効率的な管理が可能になります。
  • テスラのパワーウォールは世界中で仮想発電所の一部として活用され、再生可能エネルギーの普及と送電網の安定化に貢献しています。

テスラのパワーウォールがコロラド州の仮想発電所を拡大へ

今週発表されたレポートによると、テスラは地元のエネルギー供給会社2社と協業する予定であることが述べられており、テスラのパワーウォールが米コロラド州の仮想発電所(VPP)プログラムの拡大に貢献することになります。

木曜日に発表されたプレスリリースによると、公益事業会社エクセル・エナジーとリソース管理会社イートロンは、テスラ社との提携を発表し、米コロラド州の既存のVPP(バーチャル・パワー・プラント)の拡大を支援します。この取り組みは「リニューアブル・バッテリー・コネクト」プログラムと呼ばれています。イートロンは、自社のインテリフレックス・プラットフォームをテスラのパワーウォール管理システムと統合し、エクセル社が管理するピーク時の需要に対応できるバッテリー数を増やす計画です。

VPPとは
ヴァーチャル・パワー・プラントとは仮想発電所と訳されます。通常の火力発電や原子力発電といった大規模で一極集中型の発電システムではなく、各建物や住宅に備えられた発電設備(主に太陽光発電)を仮想的な発電施設に見立てて、まるで1つの大規模な発電設備のようにふるまうシステムのこと。つまり個別分散型の発電設備をソフトウェアの制御により発電所と見立てて、発電と電力消費、電力系統への逆潮流を制御します。

分散型エネルギー管理システムが送電網を効率化

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テスラの大型蓄電池メガパック
Credit:Tesla

インテリフレックス・アグリゲーター分散型エネルギー資源管理システム(DERMS)は、エネルギー供給会社が分散型バッテリーの管理をローカライズできるように設計されており、住宅用バッテリー貯蔵、太陽光発電、電気自動車(EV)、その他の管理システムを組み合わせて利用することで、送電網のエネルギーをより効率的にバランスさせることができます。

「当社のリニューアブル・バッテリー・コネクト・プログラムは、コロラド州で新しいVPPを構築します。信頼のおける業界パートナーと協業できることを誇りに思います。また、信頼性を維持しながら再生可能エネルギーを推進し、エネルギーグリッドを強化するという当社の目標に一致しています」

上記のようにエクセル社の顧客エネルギーおよび輸送ソリューション担当副社長エメット・ロミネ氏は述べています。

「この協業により、お客様が必要とされるときに、再生可能エネルギーである太陽光エネルギーをお届けできるようになります。」

また、イートロン社は、インテリフレックスシステムが現在、米国全土で30の公益事業体向けに約300万の分散型エネルギーリソースデバイスを管理していると述べています。さらに、このツールにより、エクセル社は顧客の住宅用バッテリーを管理するパワーが強化され、地域の送電網の安定化に役立つとしています。

イートロン社のアウトカム担当上級副社長のドン・リーブス氏は以下のように述べています。

「当社のインテリフレックスソリューションとテスラのパワーウォールを統合することは、電化ソリューションの最前線で活躍するテクノロジーパートナーとのビジョンを共有することを示しています。このコラボレーションを通じて、エネルギー転換の旅に出るエクセル・エナジー社に新しい事実をもたらすことを楽しみにしています。」

テスラのパワーウォール、世界中で仮想発電所を支える

テスラの家庭用バッテリー「パワーウォール」は、以前は世界中の市場で利用されており、需要のピーク時や停電時、その他のピーク使用事例において、所有者が蓄電したエネルギーを効果的に貯蔵し、電力網に逆売電することが可能でした。この種の分散型バッテリーシステムは、カリフォルニア、テキサス、マサチューセッツなど、米国の多くの州で試験運用または運用されており、さらに数カ国および地域でも運用されています。

現在、同社はネバダ州のギガファクトリーでパワーウォールを製造しており、11月には、この施設で1日で1,000台以上の家庭用バッテリーを製造したことを祝いました。テスラは10月、世界中で10万台以上のパワーウォールがVPPプログラムに参加していると発表しました。

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