中国BYDがBMW・メルセデスに宣戦布告!欧州高級車市場の未来はどうなる?

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Credit:BYD
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欧州には、中国の自動車メーカーと上手くやっていくチャンスがこれまでたくさんありました。しかし、競争を促す代わりに、EU(米国やカナダと同様に)は保護貿易関税を導入し、欧州製品を購入するよう消費者を促すことを決定しました。そうした状況の中で、BYDは待つのに飽き飽きしており、公式にEV販売のルールを再構築する計画を立てている状況なのです。

BYDがドイツの高級ブランドを標的に

BYDは中国では絶対的な強者ブランドです。そして今、その全勢力をヨーロッパの市場に投入し、プレミアムEVを販売拡大することで、ドイツの高級車業界の牙城を崩そうとしています。BYDはヨーロッパに2つの工場を建設中で、積極的なプラグインハイブリッド戦略を練っているBYDは、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェが長年支配してきた市場に本格的に参入しようとしています。

BYDがここしばらくの間、着実に欧州市場でのシェアを拡大していることに気づいているかもしれません。BYDの昨年のEUでのベストセラーは、コンパクトSUVのアット3で、大型SUVのシールUがそれに続きます。どちらも完全電気自動車BEVとプラグインハイブリッドPHEVが提供されていました。確かに、この両モデルの販売台数は合計25,500台弱と大ヒットとは言えませんが、より大きな意味があります。欧州の顧客(米国のZ世代の自動車購入者と同様)は、中国ブランドを敬遠しているわけではないという事実です。

BYDからプレミアムブランドの登場

BYDは、欧州で最も売れているドイツのブランドと肩を並べるために、今後2つのプレミアムブランドを市場に投入する計画です。デンザ(Denza)と仰望(Yangwang)は間もなく欧州に登場します。デンザはドイツのプレミアムモデル全体をターゲットとしていますが、仰望(Yangwang)は特にランドローバーとメルセデス・ベンツが製造するSUVの購入者をターゲットとしており、スポーツカー市場にも参入する予定です。

また、BYDは、電気自動車を世界中に売り込みさえすれば成功が保証されるわけではないことも理解しています。その代わり、ハイブリッド車に一歩後退し、かなりの数のプラグインハイブリッド車オプションを提供することで、購入をためらっている消費者がBYDに財布を開くようにする計画です。これは賢明な戦略であり、ここ最近の多くの自動車メーカーがようやく受け入れ始めた戦略であるようです。というのも、昨年のEVシェアの伸びが予想よりも弱かったからです。

ここで誤解しないでいただきたいのは、BYDはニッチなプレーヤーとしてEUに参入しようとしているわけではないということです。BYDは、ハイテクEV、PHEV、高級車を欧州のトップメーカーに挑戦するためにクルマを欧州に持ち込んでいるのです。さらに、市場参入を阻む保護貿易主義的な関税を回避するために、積極的な価格設定と現地生産を行っています。ドイツの自動車メーカーは数十年にわたってEU(いや、世界)の市場を独占してきましたが、ここにきて中国BYDが市場を揺るがそうとしています。

ここで本当に問われるべきは、アウディ、BMW、ランドローバー、メルセデス、ポルシェが戦いに備えているかどうかです。

ドイツの高級ブランドは面目を保てるのか?

ドイツ人は何十年にもわたって高級自動車ブランドの地位を固めてきました。頭の中で高級自動車ブランドを思い浮かべてください、と言ったら、おそらく皆さんはいくつかのブランドを思い浮かべるでしょう。そのほとんど(すべてではないとしても)は、ドイツの豊かな自動車製造カテゴリーから生まれています。

しかし、中国ではその常識が覆されています。ドイツの自動車ブランドは、世界最大のラグジュアリー市場のひとつであるアジアで、中国国内のブランドに押され気味です。そして今、それらのブランドがドイツのホームグラウンドに乗り込み、戦いを挑んでいるという状況なのです。

私が疑問に思うのは、より優れた技術、より極端なスタイリング、そして相当なスペック(航続距離と馬力の両方)を誇る中国BYDがブランドを本当にアピールしているということです。ドイツは、現在市場に出回っている高級中国車とどのように競争していくのでしょうか?そして、同じ状況となっている日本の自動車メーカーも、この先の岐路に立たされている状況といえるでしょう。

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