2024年第4四半期の決算報告会(1月29日)を前に、テスラは2024年第4四半期の生産・納車台数およびエネルギー貯蔵設備の導入量を発表しました。これで2024年が終了し、テスラは好調な第4四半期を終えましたが、年間の累計納車台数は前年をわずかに下回りました。
テスラの2024年第3四半期の数字はこちらでご確認ください。
2024年第4四半期の結果
2024年第4四半期に、テスラは459,445台の車両を生産し、世界中の顧客に495,570台の車両を納車しました。比較すると、第3四半期より第4四半期の方が約1万台少なく車両を生産しましたが、第4四半期の納車台数は前期より約3万台多くなりました。
例によって、販売台数の大半を占めたのはモデル3とモデルYで、生産台数は436,718台、納車台数は471,930台でした。サイバートラック、モデルS、モデルXは「その他のモデル」としてまとめられ、今四半期の生産台数は合計22,727台、納車台数は23,640台でした。これは、前期比で約700台の増加となります。サイバートラックの生産台数が増加し、販売エリアがカナダに拡大していることから、この数字を見るとモデルSとモデルXの生産台数は減少していると考えられます。
生産台数は比較的停滞している一方で、テスラの納車台数は大幅に増加しました。これは、最近の年末および四半期末の販売促進キャンペーンによるもので、このキャンペーンには、更新された紹介プログラムや在庫車両の値引きが含まれていました。
また、多くの人々が、早ければ今月末にも中国に現れるという噂の新型ジュニパーモデルYの到着を待っているため、需要がやや落ち着いているようです。
2024年累計及び第4四半期内訳
前年と比較すると、テスラは2023年よりもモデル3とモデルYの生産・納車台数が若干減少しましたが、その他のモデル(モデルS、モデルX、サイバートラックを含む)の生産・納車台数は増加しました。
サイバートラックは、その他のモデルカテゴリーの販売台数に大きな影響を与えているようです。すでに黒字化していることを考えると、これはテスラにとって素晴らしいニュースです。一方で、これはモデルSとモデルXの販売台数が減少していることを意味しているように見えます。両モデルとも、早急なモデルチェンジが求められているようです。
以下は、過去5年間のテスラ車両の納入台数を四半期ごとに分類したグラフです。 各セクションをタップすると、各四半期の数値が表示されます。
累計700万台目
この2024年第4四半期において、テスラは創業以来累計700万台目の車両を納車するという大きな節目を迎えました。テスラは年間約180万台の車両を納車しているため、800万台目も2025年の年央頃に、そして900万台目は今年後半に販売される可能性があると予想されます。モデルYは世界で最も売れている車両であるため、新型モデル、いわゆるジュニパーモデルが最終的に発売された際には販売台数が大幅に増加すると見込まれています。
テスラ・エネルギー
テスラのエネルギー事業では、テスラは11GWhのエネルギー貯蔵(定置用バッテリー)を納品しました。これは過去最高です。さらに昨年から243%の増加となっています。合計すると、テスラは2024年に31.4GWhという史上最高のエネルギー貯蔵を展開しました。今後は、昨年末に竣工した上海メガファクトリーが稼働開始していますので、中国を中心に更なる業績の拡大が見込めると考えられます。
かつてイーロン・マスクCEOは、バッテリー容量だけの話であれば、テスラはEVよりもこの定置用バッテリーのエネルギー事業の方が導入量が多くなると予測していましたが、ますますそれが現実味を帯びてきている状況です。
2024年第4四半期の収益報告
テスラの次の主要な財務イベントは、2024年第4四半期の決算報告で、2025年1月29日(水)のマーケット終了後にいつもの通り開催されます。この電話会議はテスラの投資家向けウェブサイトで配信されますので、開催が近づくとその概要もこのページでお知らせします。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。
人気記事
新着記事
※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。
コメント