テスラ最新の急速充電スーパーチャージャーV4、日本国内に初登場

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Credit:Tesla
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テスラ・ジャパンが公式アカウントのXに投稿したところによりますと、日本国内で600基目のテスラスーパーチャージャーを、日本国内では初めての設置となる次世代型スーパーチャージャーV4で設置したことを公表しました。

スーパーチャージャーV4

今回の静岡県遠州森町に設置されたスーパーチャージャーはV4と呼ばれる次世代タイプとなっています。このスーパーチャージャーV4で最も特徴的な進化は、最高出力が350kWになっていることです。スーパーチャージャーV3の最高出力は250kWなので、1.4倍の能力という事になります。ただ、現在テスラが日本国内で販売しているクルマは充電が400ボルトアーキテクチャのため、このV4の350kWという充電出力には残ながら対応できません。

また、このスーパーチャージャーV4とV3の大きな違いは、筐体の見た目もありますが、充電ケーブルの長さです。V3スーパーチャージャーは、そもそもテスラ車のみを充電対象としているため、必ず充電ポートは右側リアフェンダーに設置されていることから、充電ケーブルが1.5~2.0メートルと非常に短くなっています。一方で、スーパーチャージャーV4は、NACS(北米充電規格)として、ほぼすべての自動車メーカー向けに対応する必要があることもあり、多様な充電口位置に対応するため、3~4mの長さになっています。

マジックドックと決済用ディスプレイ

今回新しく設置されたスーパーチャージャーV4ですが、Xユーザーの@HAMMAER@STUDIO ALON EV Evangelistさんによると、マジックドック仕様でディスプレイも備わってるタイプのようです。

このマジックドックとは、テスラに充電するときは標準のコネクターで充電し、それ以外(CCS1とかCCS2)の充電口しかないEVにテスラスーパーチャージャーで充電するための仕組みです。テスラ標準のコネクターにCCS1とか別の充電規格用のアダプターがスーパーチャージャーそのものに備わっているタイプとなります。

この日本で展開されているマジックドックがCHAdeMOに対応しているとは到底考えられませんので、北米仕様のマジックドックタイプが流用されているだけのように思います。

また、クレジットカード決済用のディスプレイも備わっているようですが、これもおそらく日本国内で利用するためというより、スーパーチャージャーV4の標準仕様ということなのかと思われます。つまり決済はあくまでアプリ経由ということです。

6万基と600基

今回、テスラ・ジャパンがXで公表したスーパーチャージャーの展開に関してもう一つの情報があり、世界で6万基目かつ日本国内600基目の充電ストールということです。(正確には記念碑的に別のストールですが)

つまり、単純計算で日本国内は世界シェアでいうと100分の一、つまり1%ということになります。2023年累計で、テスラは世界で180万台のEVを販売しましたが、一方で日本国内ではわずか5500台ほどしか売れてませんので、その割合はわずか0.3%しかありません。要するに、日本国内のテスラオーナーはスーパーチャージャーの整備に関しては非常に恵まれているという状況なのでしょう。

確かに、どこのスーパーチャージャーに行ってもこれまで一度たりとてすべて埋まっている状況にあったことがないのがこの状況を物語っているように思います。

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