今回、昨年秋のモデル3ハイランドに続いて、かねてから噂のある新型モデルYとなるプロジェクト・ジュニパーと思しきリーク画像が公表されました。
モデル3ハイランドと同じ
テスラは去年の9月から、中国のギガ上海工場で生産しているモデル3に関して、プロジェクト・ハイランドと呼ばれていた新型を販売開始しました。その後、ギガ上海からの供給で欧州でも販売開始し、そして米国のフリーモント工場でも生産されるようになったことで今年の1月から北米でも販売、納車が開始されています。
中国でも欧州、北米でもモデル3ハイランドの売れ行きは最近になって、ようやく立ち上がってきた感じで、リフトアップモデルとはいえ生産拡大がネックになっていたようです。毎週火曜日に公表される中国保険登録台数のデータからは、中国で13500台のテスラ車が保険登録(≒販売)されているのですが、そのうちモデル3が3800台とそれまでの状況と比較しても大きな割合を占めつつあります。
世界で一番売れたクルマ
日本の自動車販売の状況からは想像できないですが、今年の6月、いまや世界で最も大きい自動車市場である中国で、新エネルギー車(NEV:BEVとPHEVとFCV)の販売シェアがほぼ5割となりました。同じく、去年内燃機関車も含めてもっとも売れた自動車はテスラモデルYでした。
ただ、一方で今年のテスラの売れ行きは昨年の同時期の実績を下回っている状況です。モデル3の新型が投入され、米国では待望のサイバートラックも発売され納車も開始されていても、です。この一番の原因とされているのが、テスラのラインナップの少なさといわれています。S・3・X・Yともいわれる主流の4車種は販売開始から既に相当程度時間が経過しており、消費者の多様なニーズに対応するのには既に新しさが失われてしまっている状況という事です。比較的お金を持っている、いわゆる新しもの好き(アーリーアダプター)には既にいきわたりつつある状況となっているのだと思います。
そうした中で今回のモデルYの新型と噂される、プロジェクト・ジュニパーの一部のリーク画像が公開されました。カバーをめくったテールライトの状況と、アンビエントライトが映る一部のインテリア画像です。モデル3ハイランドのリーク画像が公開された時と非常によく似た雰囲気なので、本物のような感じもします。
確かに、モデル3ハイランドと同様、モデルYジュニパーもアップデートされれば、一定の需要喚起にはなると思いますが、新しいモデルという訳ではないのでその需要喚起の効果は一部で長続きしないように思います。2万5千ドルの廉価版テスラのような車両が無いことには、新しい購買層にリーチすることは難しいでしょう。まだ、テスラ車を購入できない巨大市場(インドとか)での展開があればもう少し状況は変わると思いますが。
実際のところは、これでお茶を濁している間に、なんとか自動運転の問題を解決して一気にロボタクシーの世界に行きたいというのが、イーロン・マスクCEOの狙いなのだと思います。もちろん、廉価版テスラとかには興味が無いということです。
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