テスラ（NASDAQ: TSLA）の株価は、テスラがロボタクシープラットフォームの開発と発売に成功すれば、10倍に急騰するだろうと、アーク・インベストのキャシー・ウッド氏が言及しています。
過去100年間で最大の進歩
テスラのロボタクシープロジェクトが、同社の中長期的な成長の最大の原動力の一つであることは周知の事実です。完全自動運転を実現し、所有者が実際に車を運転することなく収益を得られるようにするというのは、乗客輸送における過去100年間で最大の進歩の一つです。
多くの企業が効率的である程度操作可能な自動運転ロボタクシープログラムを開発していますが、それらは地理的に制限されており、時には遠隔地の従業員によってリモート運転までされています。つまり実際に運転手は乗っていないのですが、必ずしも自動運転という事ではありません。
アークはテスラのロボタクシーに強気
アーク・インベストのキャシー・ウッド氏は、乗客輸送に関して、テスラが自動運転分野の最先端にあると常に信じてきました。 最近のブルームバーグ・テレビのインタビューで、ウッド氏は「自動運転タクシープラットフォームは、現在進化を遂げている最大のAIプロジェクトである」ため、テスラは大きな利益を得る準備ができていると語りました。
ウッド氏は、自動運転タクシーのエコシステムは世界全体で8兆ドルから10兆ドルの収益が見込めるとし、テスラが競合他社よりも先に完全自動運転プラットフォームを実現できれば、市場の半分を独占できる可能性があると以下のように述べています。
「我々の予測が正しければ、株価はまだまだ上昇するでしょう。」
テスラのロボタクシーイベント、延期
テスラのロボタクシーは、8月8日に専用のイベントで発表される予定でしたが、先週のブルームバーグの報道によると、自動車メーカーの社内議論により、発表が2か月延期され、10月になる見通しです。
テスラは直接この報道を認めることはありませんでしたが、イーロン・マスクCEOは今週初め、「フロントのデザイン変更の指示を出した」と述べています。また同時に、「…時間があれば、他にもいくつか披露できるものがある」とも述べています。
この延期により、テスラはより完成度の高いロボタクシーを公開し、投資家やファンにより完全なプレゼンテーションを行う機会を得ることになるかもしれません。当初、8月の発表は時期尚早であり、2万5千ドルのテスラが棚上げされているという8月の噂に対する反応に過ぎないという見方もありました。
今では、マスク氏がロボタクシーのデザインを明確に変更することを望んでいたことが明らかになっています。
テスラの株価パフォーマンス
テスラの株価はここ数週間、急上昇しています。過去30取引日で、株価は32％以上上昇し、ようやく年初来でほぼプラスの状況となりつつあります。
テスラはウォール街の予想を上回る第2四半期の納車台数を達成し、同社のエネルギー部門が驚くべき業績を報告しました。後者は、驚くほど好調な四半期業績をさらに後押しし、ここ1か月間のウォール街でのテスラの大幅な利益増加のきっかけとなりました。
テスラは来週火曜日23日、市場取引終了後に2024年第2四半期の決算説明会を開催する予定です。
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