テスラの20%アップ下取りに落とし穴? 比較してわかった“本当に得する売却法”

TESLA Blog
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補助金を返還する必要のある4年を経過し、米国の真似をして輸入EVの補助金を廃止もしくは減額しようとしている新しい女性総理になったこともあり、そろそろモデル3を処分して次の新しいテスラに乗り換えを検討していました。

そんな時、テスラが「乗り換えサポート」という既存オーナー向けでは初めて?となる下取り額20%アップキャンペーンを始めたこともあり、早速モデル3の売却(とモデルYの購入)をやってみて、いろいろ気づくこともありましたので、ここで共有させていただきます。皆さんの何かしらのお役に立てればと思います。

テスラ公式下取りの落とし穴

テスラがテスラ車の下取りキャンペーンで20%増額していますが、私のモデル3の場合4年半経過している割には走行距離が短いため、当初の見積もり額(概算の査定)は以下の通り195万円でした。

Credit:Tesla

ただし、この時点での査定額はあくでも概算の目安だということが後ほど判明します。何でもオンラインで済ませることで知られるテスラならではなのですが、下取り査定もオンラインで写真を送付することで可能になります(店頭での持ち込み査定も可能)。以下が必要な写真です。結構面倒です…。

【写真】
・ボディ 前後左右の4面(全体が映るように正面から各1枚ずつ)
・ホイール 4本(社外品をつけている場合は、純正のホイールカバー)
・運転席・助手席・後部座席(シートが全体的に映るように)
※ボディやホイール、室内に傷があれば、その写真も
・ODOメーターの総走行距離
・車検証(A6サイズの場合はA4サイズの大きい方)

上のようなたくさんの写真を送付した後、正式な査定額の知らせがありその下取り額がなんと170万円に減額されてしまったんです。

つまり、20%の増額を入れても204万円です。せっかくのキャンペーンなのに、写真での状態確認で大幅ダウンとはがっかりしました。テスラオーナーとして、公式ルートが安心かと思いきや、意外な落とし穴がありました。そもそもテスラの下取りは、車両の状態を厳しくチェックする傾向があるようで、査定額はかなり厳し目でした。特にオリジナルでない社外品、ホイールカバーやアクセル・ブレーキペダルなどの社外品も減額の対象とのことでした。

私のモデル3は2021年式のスタンダードレンジプラス、白ボディで走行距離は約2万キロ強、日常使いで大事に乗ってきたつもりですが、公式の見積もりでは市場価格を大幅に下回る印象で、20%の増額を入れても厳し目という悲しい査定額です。

ネットで調べてみると、テスラの下取りは便利だけど、買取専門店より低めに出ることが多いという声もあったので、乗り換えを検討していた私も公式一択で決める前に、他の選択肢を考えたほうが良さそうだと判断しました。

下取り以外には、いくつか選択肢があり一括査定サイトでの申し込み、近所の買取店への持ち込み、電気自動車を専門に扱っている買取店などなどです。今回は、一括査定サイトでも買取価格上位上位3社に限定され、提示額からの減額が禁止されているMOTAを使ってみることにしました。

実際、私がMOTA車買取を使ってみたところ、結果としては210万円で売却できました。テスラ公式の査定額との差額はなんと40万円以上で、20%キャンペーンの増額をいれても6万円の増額です。この体験を詳しくシェアします。

まずはテスラ下取りのメリットとデメリットを整理してみましょう。メリットは手続きがシンプルで、特に乗り換えの場合には、下取り車でサービスセンターへ持ち込んで、そのまま新車で帰ることが可能な手軽さです。でも、デメリットは査定の厳しさと、今回の20%大幅増額キャンペーン適用後であっても他社より低いケースがあることでしょう。私の場合、写真送付後の減額理由は「社外品の取り付けと内装の使用感(写真で分かる?)」でした。オンラインで済ますことのリスクヘッジをそういうところで取っている印象です。

今回の経験から学んだのは複数社比較の重要性です。次に、MOTAの利用の経緯を以下にお話しします。

MOTA車買取を利用してみた

そこで、MOTAを通じて査定を申し込んでみました。MOTAはオンラインで複数買取店が入札してくれるサービスでデータ入力時点で上位の3社だけに情報が開示されるので、他の一括査定サイトと比べて電話ラッシュがない&ある程度買取価格の目安がつくのが魅力です。申し込みは簡単で、車両情報と写真(数枚)をアップロード(任意)するだけです。

【入力項目】
・車種
・年式
・グレード
・ボディカラー
・走行距離
・売却希望時期
・氏名・郵便番号・メールアドレス・携帯電話番号
この情報に加えて、写真を数枚アップロードすることが可能ですが、写真の有無で査定額は変わらないようです。

MOTAの場合には、上記の情報を元に複数社が入札しその結果が以下のタイミングでサイト上で開示されます。

  • 当日15:00~23:59の申込:翌日12:00に提示
  • 当日00:00~14:59の申込:当日18:00に提示

事前入札の結果が時間通りにサイトのマイページに開示され、すぐに上位3社からSMSと電話で連絡が届き、その上位3店舗に現車確認を依頼しました。MOTAのいいところは、上位3社の店舗からのみ連絡が来る仕組みで、たくさんのしつこい営業を避けられるので、ストレスフリーです。

上の写真がその上位3社ですが、これ以外に比較的マイナーな買取店5社からも入札があり、合計8社で、その提示額は最低157万円から最高210万円、という各社で大幅に差のある状況でした。

査定結果とトップ店舗の紹介

MOTAの査定結果はトップ3店舗が190万円超え。1位は株式会社WECARS(ウィーカーズ)で192.2~210万円、例の「ビッグモーター」を伊藤忠商事が買い取って社名を変えた会社ですから、業界最大手です。最終的にこの210万円という最高額でモデル3を売ることができました。2位は株式会社カーチス、189.8~209.8万円、店舗コメントで「車両状態により変動」とあり、実際に現車査定時でも中途半端な提示額で、テスラ公式と同じ203万円という価格でした。3位ネクステージ、189.2~190万円で、結果190万円の価格提示でした。

最高額210万円のWECARSは、テスラ下取りの170万円から40万円アップ!という結果で、テスラ公式のキャンペーンよりも

売却のコツとまとめ

テスラ(に限らずクルマ?)を売却する時のコツを整理すると以下のとおりです。

  1. 市場相場を調べる(中古車サイトで同モデル確認)
  2. 複数サービス併用(MOTA以外に他社一括査定もあり)
  3. 下取りより買取優先(明らかに高価格で買い取り)
  4. EVだからといって売却は特に問題なし(このあと引き渡し時に問題があったのですが…)

結果、入札最高値&テスラ公式20%UPより高値の210万円で売却できました。また、WECARSではクルマの引き渡しから3営業日で買取金額の入金がありましたので、スピーディーな対応です。総括すると、テスラ公式は便利ですが、MOTAのような一括査定で高額化可能になると思います。

実はこのあと、テスラ特有の問題でモデル3の引き渡し時に面倒なことも起こったのですが…

それはまた次回の記事に詳しく書こうと思います。

テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

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