テスラは、2026年式モデルYの260台を対象とした新たなリコールを発表しました。
モデルYのバックライト不具合発覚とリコール概要
これは、新しいモデルYのリアバンパーに組み込まれたバックライトが作動しない可能性がある不具合が発見されたためです。この問題は、無線ソフトウェア更新（OTA）では修正できず、リアバンパーハーネスの配線不良に起因するもので、車が後退状態にある際にライトが点灯しない可能性があります。
米国運輸保安局（NHTSA）に提出された文書によると、テスラは特定の2026年モデルY車において、リアフェイシアハーネスの配線欠陥が発生する可能性があり、その結果、片側または両側のバックライトが点灯しない場合があると判断しました。この問題は、他の道路利用者や歩行者が車が行き止まりに後退していることに気付くのを妨げる恐れがあります。
不具合の原因と調査経緯
テスラは2025年7月13日、ベルリン・ギガファクトリーにおける最終ライン検査中に、モデルYのバックライトが作動しない事案をエンジニアが発見し、この問題を初めて確認しました。発見後、同社は2025年7月14日から9月22日にかけて内部調査を実施し、問題の範囲と影響を特定しました。
調査の結果、この不具合はリアバンパーハーネスアセンブリの配線不整合に起因することが判明しました。このハーネスは、ミシガン州のレボ・ライティング＆エレクトロニクス社が供給するバックランプに接続されています。その他の関連部品サプライヤーには、メキシコに拠点を置くウィワイヤ社およびリア・イーデズ・アンド・インテリアーズ社が含まれます。
テスラは対象の車を無償で点検し、必要に応じて不具合のあるランプハウジングおよびハーネス部品の修理または交換を行います。お持ちの車が対象かどうかは、テスラのリコール検索ツールに車識別番号（VIN）を入力してご確認ください。
同社は、この問題が既に生産工程で修正済みであることを確認しています。2025年7月28日より、サプライヤーは改良されたランプハウジングと配線設計を導入し、テスラは2025年8月11日までに工場検査を強化し、納車前に同様の不具合を検出できるようにしました。
テスラ社は、本件に関連する保証件数が94件、現場報告が2件確認されたことを述べ、本欠陥に起因する事故・負傷・死亡事例は現時点で報告されていないと述べています。
リコール通知全文は下記でご確認いただけます。
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