テスラは「今後登場する新しい技術」で大きく躍進するとされています。
- テスラは、AIデータセンターとテキサス州ギガファクトリーの見学を経て、ウォール街のキャントール・フィッツジェラルドにより「強気」に格上げされました。
- 6月に予定されるロボタクシーの展開や、各地域での自動運転技術の進展がテスラの成長を後押ししています。
- 一方で、EV税額控除の廃止や関税が成長の妨げとなる可能性があり、これが今後の課題となっています。
成長戦略と株価アップグレード
テスラ(NASDAQ: TSLA)は、ウォール街の証券会社であるキャントール・フィッツジェラルドから、同社株の格付けをアップグレードされました。キャントール・フィッツジェラルド社は、今年予定されている注目度の高い複数の新製品発表に先立ち、オースティンあるテスラの工場、ギガファクトリー・テキサスを訪問し、テスラ社のデータセンターと生産ラインを見学しました。
特に、テスラの株価は現在、同社の動向に関するネガティブなニュースや、最も人気の高い車種であるモデルYの新しいバージョンの発売により、予想を下回る納車台数となる可能性があるという懸念から、大きな圧力を受けています。
しかし、ウォール街のテスラ強気派は、自動車、エネルギー、AI/ロボット工学など、さまざまな業界で確固とした存在感を示していることを特に考慮し、テスラを依然として安全な投資先と見なしています。
カンター・フィッツジェラルドのアナリストであるアンドレス・シェパード氏は、最近のテスラのコーテックスAI データセンターとテキサス州ギガファクトリーの生産ラインへの訪問に関するメモの中で、2025年に向けてテスラには大きな可能性と成長の余地があることが明らかだと以下のように述べました。
「3月18日、テスラのロボタクシー部門(6月にオースティンで開始予定、その後2025年後半にカリフォルニアでも開始予定)の発表に先立ち、テスラのコーテックスAIデータセンターと工場内の生産ラインを視察しました。テスラの株価は現在、年初来で約45%下落しているため、今後予定されている重大な材料を前に、テスラを「中立」から「強気」に格上げします。12ヶ月目標株価425ドルは変更なしです。当社の見解は、これらの有力な材料を前に、(テスラ株購入には)魅力的なエントリーポイントという判断です。」
将来を左右する新製品と課題

Credit:Tesla
シェパード氏は、6月にオースティンで予定されているロボタクシーの展開、中国での完全自動運転の継続的な展開、欧州でのFSDの展開開始、そして今年前半に予定されている手頃な価格帯モデル、いわゆるモデルQの投入など、自動車関連の材料について言及しました。
その他にもヒト型ロボットのオプティマス、定置用大型蓄電池メガパックや家庭用蓄電池パワーウォールといったエネルギー部門の成長、そして長期的にはクラス8電動とレーターのテスラセミなどがあります。
弱点となり得る点について、シェパード氏は、米国におけるEV税額控除の廃止とトランプ大統領が推し進める関税が成長の一部を相殺する可能性が高いと見ており、この2つが同社のさらなる成長の妨げとなる大きな要因であると述べています。
テスラは3月19日水曜日に5%以上上昇し、236.86ドルで取引されています。
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