中国EVにAI革命、DeepSeekが吉利・東風汽車に急速導入中

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中国の自動車メーカー2社(吉利・東風汽車)が、中国のAIディスラプター(人工知能の破壊的創造者DeepSeek)への支援を発表しました。

中国EVがDeepSeek AIを採用する理由

AIは、特に自動車業界ではホットな話題です。時が経つにつれ、私たちは皆、ソフトウェア主導のEVから、あらゆる隙間にAIを無理やり詰め込む方向にシフトしているように思えます。この動きはうまくいくのでしょうか?誰にもわかりません。

しかし、世界で最も低価格なAIとして中国で注目されているDeepSeekは、中国の自動車メーカーに急速に受け入れられつつあります。今週、2つの異なる企業が、自社の自動車にAI技術を追加する取り組みを発表しました。

吉利と東風汽車が推進するAI統合の現状

ポールスター2

まず最初は吉利(ジーリー)です。ジーカー、ポールスター、ボルボなどのブランドを傘下に持つ吉利は、CESで「スマート車両向けフルドメインAI」と呼ばれる取り組みに着手すると発表しました。当時、これは吉利独自の内部モデルであると理解されていました。吉利のAIは、音声コマンドから完全自動運転の基礎作り、さらには車両自体の研究開発の推進まで、運転体験の大部分を網羅するものでした。吉利は、以下のように述べています。

「究極の目標は、温かみがあり、共感力があり、常に進化し続けるネイティブな自動運転インテリジェンスを創造することである。」

マーケティング用語はさておき、同社は現在、AI性能の向上を目指して社外に目を向けています。吉利は、蒸留訓練を通じて、独自のモデルとDeepSeek R1を組み合わせます。事実上、DeepSeekは吉利独自のAIを訓練し、改良します。このデータセットの訓練により、AIは音声やコマンドをより正確に理解できるようになります。こうした取り組みはすべて、吉利の次世代スマートコネクテッドカーに搭載される予定です。

そして、吉利汽車が自社の車両にDeepSeekを統合する唯一の企業というわけではありません。東風汽車のVoyahブランドは、AIツールをソフトウェアに統合した初の量産車として、EVクロスオーバーの「Courage」とMPVの「Dream」を発表しました。CnEVPostの報道によると、DeepSeekはまず2月14日にOTAアップデートにより「Courage」に移植されます。この場合、DeepSeekはVoyahの既存のスマートコックピットソフトウェアに統合され、すでに存在するものの「AIの反応性、正確性、拡張性」を向上させます。また、Voyahはソフトウェアを迅速に改善し、車両や顧客により良く対応できるようになります。

確かにこの動きは非常に素晴らしいことです。車載システムへのAI統合の有用性についてはまだ疑問が残るとしても、です。AI大手のOpenAIが格安ながら非常に優れたモデルによって警告を受けたのはわずか数週間前のことですが、すでに中国の自動車産業に浸透しつつあります。これは、私が昨年4月に中国を訪れた際に簡単に触れた、足並みを揃えて一斉に動くという動きの一環です。中国のテクノロジー企業と自動車企業は、アップル・カープレイやアンドロイド・オートモーティブの統合にとどまらない形で、非常に緊密に連携しています。

DeepSeekが直面する課題と国際市場への影響

しかし、実はこの動きはある疑問を提起するのです。これらのEVブランドはグローバルな野望を縮小しているのでしょうか? といのもDeepSeekはシリコンバレーと米国政府の怒りを買っています。間もなくこの技術の使用が禁止されるという声もあり、そうなればこの技術を使用するEV製品は最初から存在し得ないことになります。

Voyahのようなブランドにとっては、そもそも中国国外での存在感はあまり大きくないため、それほど大きな問題ではありません。しかし、ボルボとポールスターを所有する吉利にとっては、トランプ政権からの批判を避けるために、何らかの「分離」が必要になるでしょう。吉利は、ボルボとポールスターのソフトウェア開発のほとんどを、吉利グループの他の部門から遠ざけてきましたが、ソフトウェアにおける連携不足は、米国での自動車販売を継続したいと考える2つのブランドにとって、最終的にネックとなると考えられるのです。

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