今年は新しい事盛りだくさん!テスラ2024年第4四半期決算説明会で語られたことまとめ

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テスラ2024年第4四半期の決算報告は、2025年1月29日の取引終了後に発表された同社の第4四半期および2024年度のアップデートレター(株主用説明資料)の公表に続くものです。

今回はテスラの決算発表に関する内容を、わかりやすくまとめてお届けします。イーロン・マスクCEOをはじめとする経営陣が語った内容や、投資家からの質問への回答を中心に、テスラが2025年に何をしようとしているのかを見てみましょう。

テスラの2024年第4四半期の業績

  • 1株当たり利益(GAAP):1株当たり0.66ドル
  • 1株当たり利益(非GAAP):1株当たり0.73ドル
  • 営業利益:GAAPでは71億ドル、2024年のGAAP純利益は71億ドル、第4四半期は23億ドルで、デジタル資産の時価評価益0.6億ドルを含みます。
  • 総収益:257億ドル
  • 自動車総収益:198億ドル

株価と決算発表の反応

テスラの決算発表は、ウォール街の期待には届かなかったものの、株価は時間外取引で約2.3%上昇する堅調な動きを見せました。これは、投資家たちがテスラの長期的な成長性に期待を寄せていることを示していると言えるでしょう。

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テスラの2024年の目標と自動運転FSDの展望

イーロン・マスク氏は、テスラが2024年を年間180万台の生産ペースで終えたことを報告しました。特にモデルYは、2023年に引き続き2024年も世界で最も売れた車としての地位を確立しました。

また、自動運転技術に関しては非常に楽観的な見通しを示し、「自動運転は10倍の価値を生む」と述べました。2024年から2025年にかけて自動運転車、いわゆるサイバーキャブとヒト形ロボット、オプティマスの基礎を築き、2026年以降には「とんでもなく素晴らしい成果」が得られると予測しています。

FSD(完全自動運転)と監視なし自動運転システムの進展

テスラは、監視なしFSD(完全自動運転)システムの開発を進めており、2024年6月にはテキサス州オースティンでのサービス提供を予定しています。すでにカリフォルニア州フリーモント工場では監視なしFSDが稼働しており、車両が目的地の駐車スポットまで自動で移動する様子が確認されています。

マスク氏は、「FSDを試したことのない人だけが疑っている」と述べ、FSDの安全性と実用性に自信を示しました。また、FSDのライセンス供与に関しても他の自動車メーカーから関心が寄せられていることを明かしました。

オプティマス(ヒト型ロボット)の進化と可能性

テスラのヒト型ロボット「オプティマス」にも注目が集まりました。マスク氏は、オプティマスのトレーニングには自動車の10倍の労力が必要だとしながらも、その用途は自動車の1000倍以上になると述べました。

2024年にはオプティマスの量産が開始され、月産1,000台から1万台へ、さらに将来的には年間100万台の生産を目指しています。価格は2万ドル以下になる可能性があり、ピアノを弾いたり針に糸を通したりするほどの器用さを持つとされています。

エネルギー事業とバッテリー供給の課題

テスラのエネルギー事業も成長を続けています。特にメガパックとパワーウォールが成長の原動力となっていますが、バッテリー供給が依然として課題です。2024年の年末に竣工した上海メガファクトリーでの生産がこの状況を改善することが期待されていますが、トランプ政権による中国への関税の影響も懸念されています。

マスク氏は、「2025年はテスラ史上最も重要な年になるかもしれない」と述べ、エネルギー事業のさらなる拡大に意欲を示しました。

新型モデルYと廉価版モデル

テスラは、新型モデルYの生産を来月から全工場で開始する予定です。これはテスラ史上初の試みであり、コスト削減の努力も続けられています。1台あたりの総コストは現在3万5000ドルを下回っています。

さらに、2025年前半にはより手頃な価格の新モデル、いわゆる「モデルQ」を発売する計画も発表されました。これにより、より多くの顧客層にアプローチすることが期待されています。

テスラセミとトラック業界への影響

テスラセミ(クラス8の電動トラック)の生産準備も進行中で、2025年後半にはネバダ工場での生産が開始される予定です。マスク氏は、トラック運転手の不足が深刻化している現状を指摘し、自動運転技術がこの問題を解決する鍵になると述べました。

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テスラセミはFSDの監視なしでも非常に価値が高いとされ、年間数十億ドル規模のビジネスチャンスになると予測されています。

投資家からの質問と回答

投資家からは、FSDの監視なしシステムやオプティマスの設計、HW3(ハードウェア3)車両のアップグレード計画などについて多くの質問が寄せられました。

  • FSDの監視なしシステム:2025年末までにさらに多くの地域(欧州・中国など)で導入予定。
  • オプティマスの設計:固定されておらず、良い方向に進化中。
  • HW3車両:アップグレードは困難だが、FSD購入者のためにレトロフィットで対応予定。

また、欧州でのFSD導入に関しては、2025年5月のEU会合で発表される予定で、2025年中にはリリースが見込まれています。

テスラの未来と持続可能な輸送

最後に、マスク氏は持続可能な輸送の重要性について語りました。「電気自動車の到来を止めることはできない。それは不可避だ」と述べ、航続距離の問題もすでに解決済みであると強調しました。

まとめ

今回の決算発表では、テスラの自動運転技術やエネルギー事業、廉価版モデル、ヒト型ロボット「オプティマス」など、未来を見据えた取り組みが多く語られました。2025年以降のテスラの成長がますます楽しみな状況と言えるでしょう。

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※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

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