今週ワシントン・ポスト紙をスクロールしていたら、マット・バイ氏による意見記事を見つけました。同氏は、イーロン・マスク氏が政治的右派の狂信的過激派にどんどん近づいている（数日前には、ペンシルベニア州でドナルド・トランプ氏とステージに立った際には、明らかに酔っ払っていた）ため、多くのテスラ車のオーナーが購入を後悔し始めていると書いています。Amazonに行けば、「イーロンが狂う前に買ったんだ」とか、「黙ってろ、イーロン」、「アンチ・イーロン・テスラ・クラブ」などといったメッセージ入りのバンパーステッカーがいくつか見つかります。また、ここは家族向けの場所なので、ここでは言及できないものもいくつかあります。
気恥ずかしい皮膚疾患のような存在
バイ氏は、テスラのオーナーの多くが、世界に良い影響を与えていると感じたことが購入の大きな理由だったと書いています。 多少の不便を伴う長距離ドライブでも、二酸化炭素排出量削減に実際に貢献できる方法があったのです。 マスク氏がツイッターでドナルド・トランプやアレックス・ジョーンズなどの右派の偽善者たちのアカウントを復活させるために、自身の財産のかなりの部分をツイッターで無駄遣いすると決めたときでさえ、テスラ愛好家たちは自分たちを相当良い気分にさせることができました。
しかしそれ以来、マスク氏は完全にMAGA派の立場を取るようになりました。そのアピールとして、反ユダヤ主義の陰謀論「グレート・リプレースメント」を支持し、なぜ誰も民主党の大統領候補を暗殺しようとしないのかと疑問を呈し、トランプ陣営に毎月4500万ドルを寄付すると公約しました（ただし、その公約は撤回したようです）。この週末、マスク氏はトランプ氏の集会に姿を現し、トランプ氏が再選されなければ、この国も憲法も存続できないという自身の考えを繰り返しました。
テスラを運転するバイ氏の友人たちの間では、マスク氏の名前が会話に頻繁に出てくるそうです。まるで、無視できればいいのに、気恥ずかしい皮膚疾患のような存在だ、と彼は言います。 感情をうまく整理できている人もいます。 ドッグパークで顔を合わせる近所の住人は、トランプ氏に投票した人々を非難しながらも、自分のモデルSを絶賛しています。 また、最近テスラモデル3を購入した女性も知っていますが、その女性は先月、ハリス候補の選挙活動で2度、ドアをノックしました。
テスラの魅力は失われたのか？
バイ氏は現在、自身も電気自動車の購入を検討中であり、多くの人々と同様に、テスラにするか否かについて迷っていると言います。同氏は、同じような立場にある人々に対して、次のようなアドバイスをしています。
「もしあなたがすでにテスラに乗っていて、誰かにそれに難癖をつけられたら、黙っているように言ってください。あるいは、その人の車をツツジの木にぶつけてやれ、と。私たちは、ディナーに招いたらおそらくがっかりされるようなオーナーの会社から、ありとあらゆるものを購入しています。ボルボは中国企業が製造しています。それが民主主義の価値観を体現しているとは、私には思えません。もしあなたが、テスラを価値観に反するものに買い替えることを考えているなら、あるいは、他の誰もがそうするだろうと考えているなら、私はやめておいた方が良いと言いたい。あなたはすでにその車に対して支払いを済ませているのですから、それを他の誰かに売っても、マスク氏や彼の四半期目標に役立つことも、害を与えることもありません。」
「しかし、もしあなたがテスラを購入するかどうかを決めかねており、基本的な民主主義の価値観を大切に思うのであれば、選択は簡単です。購入しないことです。自分が歩道で待っている間にクルマが自動でやってくるのがどんなにクールでも、私は気にしません。マスク氏は、無知な考えを持つ自己満足型の起業家ではないことを明確にしています。同氏は地球上で最も裕福な人物であり、社会に悪影響を及ぼす存在です。同氏は、最も醜悪な形の排外主義や国家主義的パラノイアを支持しているだけでなく、そのパワーを駆使して政治的対話を操作し、有害な嘘を拡大させることに熱心に取り組んでいるようです。彼が最終的に目指しているのが、より文化的に均質な国を作ることなのか、それとも、ただ自身のビジネス上の利益を守るために皮肉な駆け引きをしているだけなのかはわかりませんが、どちらにしても、彼は非常に危険です。もし私たちのコミュニティに憎悪の居場所がないのであれば、あの真新しいテスラ車にも居場所はないはずなのです。」
イーロンこそリコールの対象
バイ氏の意見は単なる意見にすぎません。しかし、彼の記事にはこれまでに約3000件ものコメントが寄せられています。その中から、理にかなった説得力のあるものをひとつ紹介しましょう。
「はっきりさせておきましょう。テスラは素晴らしい車を作っています。故障しリコールの対象となるべきなのはイーロンの方です。そして、彼の転落は、2022年以前に彼が化石燃料からエコエネルギーへの転換を象徴していただけに、より一層悲劇的なのです。同社がソーラーパネルと家庭用蓄電池を統合したことで、人々は既存の送電網への依存度を大幅に減らすことができました。この送電網は今でも石炭、石油、天然ガスを主なパワー源としています。同社の電気自動車（および大型トレーラー・テスラセミ）は、化石燃料を使用しない運転と配送車両への道を切り開き、気候変動の主な要因である内燃機関を避けるという選択肢を人々に与えました。」
「とはいえ、マスク氏は（最近友人となったトランプ氏と同様に）今、わが国に深刻なダメージを与えています。彼は自らの信念を放棄し、ガソリンと石油の政党を支援しています。彼はトランプ氏の選挙キャンペーンに毎月4500万ドルを寄付すると約束しました。彼はX上で憎悪、嘘、陰謀論を煽っています。また、彼は麻薬を使用しているようです。」
「私は長年、テスラの熱心な支持者でしたが、今はもう違います。記事で言及されているバンパーステッカーを所有していますが、もはやテスラ製品を誰にもお勧めしません（ただし、正直に言えば、私の友人のほとんどは、現時点ではテスラを購入する気は毛頭ないでしょう）。 権力は、たとえ善意から出発した人でも腐敗させます。」
また、マスク氏を野放しにし、電気自動車の販売という同社の主要目標に実際に損害を与えたことで、テスラの取締役会は重大な義務違反を犯したという意見もありました。ご自身でもコメントを閲覧してみてください。非常に多くの説得力のある洞察力に富んだコメントがあります。
今後の展開
これは、あなたが支払った金額にふさわしい価値がある、私の個人的な見解です。数日前、私は3か月間ニューイングランドに滞在した後、メイン州の自宅に戻りました。私が留守の間、私のテスラモデルYはガレージに駐車されていました。私が車に乗ろうとしたところ、私の携帯電話を認識しなくなり、テスラのキーカードを使用して車にアクセスしなければなりませんでした。私はテスラのヘルプラインに電話し、とても丁寧な担当者が私の電話キーのリセットを手伝ってくれました。
その後まもなく、テスラからサービス体験に関するアンケートが送られてきました。私は対応してくれた担当者を大絶賛しました。そして最後の質問、「テスラをどの程度お勧めしますか？」がきました。0から10の評価で、私は0を選択しました。車にはとても満足していますが、このファシストで極右で麻薬常習者の責任者がいる限り、私は良心の呵責を感じて、誰にも購入を勧められません。
何年も前、世界中の人々が雨や雪の中、モデル3をいち早く注文しようと何時間も並びました。テスラ熱が世間を包み込んでいました。どこに行っても、その熱気が感じられました。しかし、イーロン指導の下、その熱気は消え失せてしまいました。テスラは今や、人々が欲しがる車を、彼らが買える価格で製造するという点では、他のいくつかの電気自動車メーカーに遅れを取っている、ただの自動車会社です。
マスク氏は自動車会社テスラに明らかに飽き飽きしており、今では自分と意見が合わない人々の意見を封殺することに執着しています。彼は常に高速で動き続け、何かを壊し続けなければ気が済まないのです。その興味のなさはブランドにダメージを与え、化石燃料に頼らない交通手段を世界に示そうという彼の当初の夢を支援した人々に対して不義理を働いています。私は深い悲しみとともに、もはやこの男とビジネスをすることを誰にも勧められないと言わなければなりません。
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