灼熱の暑さが電気自動車の航続距離に与える影響とは…

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米国が厳しい暑さに備える中、バッテリー残量測定の専門家であるリカレント社に、高温が電気自動車の走行距離にどのような影響を与えるかを尋ねました。

気温が32℃以下の場合

米国中西部と北東部を覆う熱のドームにより、米国気象局は今後5日間、数百万人が「危険なほどの高温」に直面すると発表しました。北東部の体感温度は、今後1週間で華氏105度(摂氏41度)に達すると予想されています。

そこで、私はリカレント社が発表した新しい研究を調べてみました。リカレント社は、オーナー、購入予定層、ディーラー向けにEVバッテリーの健康状態を報告しています。リカレントの研究「電気自動車の航続距離における夏と暑い気候」では、米国で7,500台以上の電気自動車から収集した実世界データを調査しました。

端的に言えば、気温が上昇しても電気自動車は問題なく走行できます。電気自動車は、気温が32℃以下であれば、航続可能距離の2~5%しか減少しません。電気自動車には、バッテリーを冷やし安全に保つための強力な熱管理システムがあるからです。

しかし、リカレント社のバッテリー測定によると、酷暑(気温35度以上)では、EVの走行可能距離は20~30%減少することが分かりました。

熱が電気自動車にとって問題となる場合

熱は、以下の 2 つの状況において電気自動車に悪影響を及ぼします。

EV のバッテリー残量を極端に少なくしたまま放置すること:車の熱管理にはエネルギーが必要なので、バッテリーを充電した状態で車庫に入れておくと、バッテリーを冷やすのに役立ちます。
車を何週間も炎天下に駐車しておくこと:日陰や屋外に駐車するよりも、EVにとっては負担が大きくなります。1週間ほど空港に車を駐車しておく必要がある場合は、特に猛暑が予想される場合は、屋根付きの駐車場に停めるのが理想的です。

エアコンが電気自動車の走行距離に与える影響

通常の夏の気候でエアコンを使用しても、航続距離が目に見えて短くなることはありません。しかし、車内の冷房には当然電気エネルギーが必要なので、極端な暑さでは航続距離が減る可能性があります。

エアコンは電気ヒーターよりも電気自動車(EV)の走行距離に与える影響ははるかに少ない(電力消費量がはるかに少ない)ため、気温が華氏85度(摂氏30度)に達するまで走行距離は低下しません。EVの車内を冷やすことは、寒い気温で暖房を入れるよりも航続距離への影響が少ないのです。

EVを冷やすのに最適な方法

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充電器をつないだ形で発進する前にあらかじめ冷房をかけておけば、エアコンは航続距離に影響を与えません。エアコンで最もエネルギー消費量が多いのは、最初の冷却段階です。95°F(約30℃)の車を70°F(約21℃)にするには3~5kWのエネルギーが必要ですが、70°Fを維持するには約1kWしかかからないからです。

さらに、電気式エアコンは機械式よりもシンプルですが、それでも定期的にエアフィルターとホースをチェックしてください。

電気自動車が暑さに与える影響

酷暑の日を減らしたいなら、電気自動車に乗ることは最良の方法のひとつです。化石燃料を使った交通機関は、気候変動の最も大きな要因のひとつですが、電気自動車はその対策にも役立つからです。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

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