テスラは、モデルSとモデルXのサービスマニュアルを更新し、前方向きのバイカメラに「ダミーカメラ」を設置したことを公表しました。
ハードウェア4(HW4)の初期段階では、テスラは車両にカメラを追加し、おそらく何らかのレーダーを再導入する予定であることが示されていましたが、初期のレポートではこれは「フェニックス」と言及されていました。
ハードウェア4、略してHW4は、テスラがビジョンベース(カメラ映像だけで自動運転を実現する技術)の自動運転に本格的に取り組む最初のベンチャーであり、基本的にカメラに完全に依存するもので、それ以外のレーダー等は使わないものとされています。CEOのイーロン・マスク氏は、かつてレーダーを「松葉杖のようなもの」と表現していましたが、テスラは最終的にレーダーを廃止していくつもりのようです。
今回新しく更新されたサービスマニュアルを詳細に見てみると、テスラは実際に何らかの理由で「ダミーカメラ」を設置しているようです。
テスラはそのマニュアルに以下のように書いています(ソーヤー・メリット氏による)。
「バイカメラアセンブリには3つのカメラレンズアセンブリ用の切り欠きがありますが、切り欠きの1つにはダミーカメラが仕込まれています。」
詳細は、サービスマニュアルのカメラと風防の清掃方法を示す部分で明らかにされています。
ハードウェア3(HW3)の車両では、テスラは3眼カメラを利用しており、以前は3つのカメラが使用されていたことになります。
HW4は比較的新しいハードなので、テスラがなぜこのようなことをするのか、あまり詳細がわかっていません。テスラは、ソフトウェアでほとんどの作業を行う企業であり、初期リリースに関するほとんどの情報は、リークや、最初のHW4画像を発見したgreentheonlyのようなハッカーによって見つけられています。
以前は、自動運転コンピュータのために3台のカメラが必要でしたがしかし、HW4では車両の周囲をより高解像度で撮影できるため、もはや必要とされない空洞の穴を埋める「フィラー」に過ぎない可能性もあります。新しいカメラの解像度は5Mピクセルで、以前のカメラでは1.2Mピクセルの性能でした。
テスラは最近、HW4を車両に搭載し始め、つい先日、最初の納車が始まっったようです。
残念ながら、HW3のドライバーは、自分の車に新しいHW4の機能を後付けすることはできない、とテスラは述べています。マスク氏は、同社の直近の決算説明会で、「HW3をHW4に換装するコストと難易度はかなり大きい。だから、そう(レトロフィット:後付け)することは、経済的に実現可能ではないと思う。」と述べています。
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