テスラのサイバートラックは、同社の次世代自動運転コンピュータHW4(ハードウェア4)を搭載して発売されることが、第4四半期および2022年度の決算説明会でイーロン・マスク氏によって公式に確認されました。
2021年に開催された第1回の人工知能イベント「テスラAIデー」でイーロン・マスク氏は、テスラは車両のシステムを常に改善しているので、既存のHW3(ハードウェア3)コンピュータの後継となるHW4コンピュータは間違いなく存在すると述べ、マスク氏はそのとき、新しいHW4コンピュータは「およそ1年後くらいに導入されるはずだ。」と述べていました。このスケジュールは(いつものように)不正確であることが判明しました。
テスラの第4四半期および2022年度の決算説明会で投資家から出された質問の中に、サイバートラックはやはりHW4で発売されるのかというものがありました。テスラはすでに過去に、サイバートラックが新型4680バッテリーセルの製造立上げに依存しないことを述べており、同社がサイバートラックの初期ユニットを、少なくともスタート時点ではHW3で展開したとしても、それほど驚くことではないと考えられます。
しかし一方で、今回イーロン・マスク氏の言うように、サイバートラックはHW4を搭載するとの事で、今年中に初期生産が開始される程度であり、テスラの収益に貢献するという期待は控えめにすべきであると明言しています。
「サイバートラックにはHW4が搭載される予定です。そして、2023年については、サイバートラックは収益に大きく貢献するものではありませんが、来年には貢献することになるでしょう。素晴らしい製品です。個人的にも早く乗ってみたいし、毎日乗るクルマになりそうです。このような製品は、稀にしか現れず、本当に特別なものなのです。」
イーロン・マスク氏は、サイバートラックの製造立ち上がりに関しても期待を示し、この全電動ピックアップトラックの初期生産は2023年夏を目指しているが、車両製造立ち上がりはゆっくりとしたものになるだろうと述べています。つまり、サイバートラックの大量生産は来年になるということです。
「今年の夏ごろには生産を開始できると考えています。しかし、生産開始はいつも非常に遅いので、私はいつも生産開始の時期についてはあまり気にしていません。というのも、生産開始はいつもとても遅いからです。だから、(サイバートラックの)生産開始をあまり信用しないことにしています。実際に量産が始まるのはいつかということで、それは来年になります。」
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