激化するEVの急速充電高電圧競争、テスラの標準規格NACSは1000ボルトまで対応

NACS-Blog-Image

ほとんどの電気自動車はまだ400ボルトのシステム電圧で設計されていますが、この仕様はそう長くは続かないでしょう。ポルシェがプレミアムセグメントで800ボルトのタイカンを発売した後、現代自動車と起亜自動車もこの電圧レベルの電気自動車を発売しています。ルーシッド・エアーの場合はさらに高く、大がかりな冷却をすることなく、900ボルト超、350kWに対応する高い充電電力を可能にしています。テスラはこれまで、スーパーチャージャーでも400~500ボルトにこだわってきましたが、今年中には正式発売されると考えられるサイバートラックでは1000ボルトになる可能性があります。

テスラセミ用で1000ボルトを確認

ドイツの自動車サイト「オートハウス」は今週、電気自動車の急速充電規格として800ボルトがすでに主流になりつつあると報じました。その最たる証拠は、おそらくBYDドルフィンでしょう。BYDドルフィンは、おおよそVWゴルフのクラスに属する中国の電気自動車で、ヨーロッパでの初納車が間近に迫っています。このレポートによると、他の中国の量販メーカーも盛り上がりを見せており、BMWとメルセデスはIAAで2025年からの新型電気自動車について発表しました。

テスラもまた、発表された次世代電気自動車でその高電圧レベルに到達する可能性があり、その前に米国では、今年最初の納車が発表されたサイバートラックの導入が予定されています。この電動ピックアップトラックは、テスト車両で何度か確認されているように、既存のスーパーチャージャーでも充電可能です。しかし、2022年末にテスラは、サイバートラックにも使用されるテスラセミ用のメガワット級の新しい充電システムについても言及されています。

クラス8の電動トレーラーであるテスラセミでは、最初の車両がペプシコに引き渡されたときに、バッテリー電圧が1000ボルトになることが明確に確認されました。一方で、テスラのエンジニアリングのボスであるドリュー・バグリーノ氏は、モデル3とモデルYの電圧を上げることはあまり意味がないと説明していました。テスラが標準として提案したスーパーチャージャーの仕様では、1000ボルトも対応可能なはずです。(下図を参照)。最大アンペアの仕様は含まれていませんが、テストでは900アンペアでの充電がが連続で可能だったと言われています。

Credit:Tesla

中国の電気自動車は500kWで充電

1000ボルトの場合、900kWの電力になります。電気自動車とそのバッテリー内のケーブルがそれだけの電力を扱えるのであれば、サイバートラックや他の自動車ではありえないでしょう。しかし、少なくとも中国では、最大500kWの電気自動車と充電ステーションがすでに発表されています。

テスラはすでに、スーパーチャージャーとは異なるプラグ形式(通称:メガチャージャー)ではあるものの、米国カリフォルニア州のテスラセミ用の分離型メガチャージャーで750kWというさらに高いレベルに達しています。テスラが開発に携わった電気トラック用メガワット充電規格の最新版では、最大1250ボルト、3000アンペアまで規定されており、これは最大3.75MWでの急速充電が可能なことを意味します。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

人気記事

ブレーキフルードも配管も全廃。テスラCybercabが採用した「完全ドライEMB」の構造と4輪独立制御
ソフトウェアアップデート2026.38で何が変わる? Intel搭載車へのSC構内3Dマップ開放と「ダイナミック・ヘッドライト・レベリング」の正体
なぜテスラは注文画面で大々的にアピールしないのか? パフォーマンス限定「生涯コネクティビティ」の譲渡制限と実質維持費
テスラ130kW対応の新型チャデモアダプターは買うべきか?2027年1月発売・10万円弱の費用対効果と充電口数12倍の実態
前面・側面・横転すべてで5つ星。2026年型テスラModel 3がNHTSA全試験で最高評価を獲得した骨格設計
CHAdeMOアダプター不要の時代へ。テラチャージが2028年よりNACS充電器2,500口を展開する意味
【2026年最新】テスラのおすすめカスタムロック音・施錠音サウンド集|人気ビデオゲーム・映画・アニメ効果音
【レベル4認可への最短ルート】全道路解禁を捨てたテスラAIチーム:高速道路限定FSDが日本でも実現する理由
満車時は1分100円。テスラSC「充電時間超過料金」の課金条件と5分猶予ルール、米国で進む80%混雑料金の現在地
ブラウザ埋め込みから脱却へ。テスラ・シアターの内部API改修がもたらす動画ストリーミングの高速化とサービス拡充

新着記事

新型ロードスターは3グレード展開へ。公道仕様からコールドガススラスター搭載のRocketまで判明した主要スペック
欧州テスラが年産100万台へ:ギガベルリンの現行週7500台から約2.7倍増産計画と環境認可プロセス
テスラ130kW対応の新型チャデモアダプターは買うべきか?2027年1月発売・10万円弱の費用対効果と充電口数12倍の実態
テスラ デリバリーセンター名古屋みなとが10月28日オープン:最大130台収容の東海新ハブ
ハンドルもミラーもない車内で乗客は何を見るのか? サイバーキャブが後方・側面カメラ映像を画面投影する理由
トランス工事待ちの2年をスキップ。テスラがスーパーチャージャーを前倒し開通させる「Flex Connect」の仕組み
公式ノートに書かれない「2026.32」の隠れた変更点。ブラウザ広告ブロックとシートヒーター20分自動OFFの狙い
カナダのモデル3受注停止の引き金。中国の税制改正が日本の販売価格に及ぼす影響度
テスラ・ロボタクシーがスーパーチャージャーで手動充電される理由。オースティン現場動画が明かした運用の実態
自宅に着いたらガレージを開けてミラーを畳む。テスラ最新コードに隠された車載自動化システムの活用法

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。加えて、記事内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれていることがあります。また、掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。更に、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました