テスラの完全自動運転コンピューターに致命的な故障、顧客が直面する深刻な問題とは

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Credit:Tesla
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テスラの完全自動運転コンピューターの故障により、顧客は数ヶ月間、多くの重要な機能が使えないという不都合な状況に置かれているほか、バッテリーパックの消耗が早まっているようです。

完全自動運転コンピューターに発生した致命的な問題

先月、私たちは、テスラの車載「完全自動運転コンピューター」の新バージョンであるAI4.1がショートにより故障し、テスラはコンピューターを交換しなければならないという重大な問題を抱えているという独占レポートを公開しました。

実はこの問題は7月にはすでに発生していた例が見つかっています。そしてこの問題は、新車では数百マイルから数千マイル走行した後に発生することがあるようです。

機能停止とバッテリー消耗

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この自動運転コンピューターが故障すると、アクティブセーフティ機能、自動ワイパー、自動ハイビーム、カメラ、さらにはGPS、ナビゲーション、航続距離予測など、多くの車両機能が動作しなくなります。

テスラの対応策はコンピューターを完全に交換することでしたが、情報筋によると、その間、一部の機能を一時的に使用可能にするソフトウェアの修正も行われたとのことです。

影響を受けた数を正確に推定するのは困難です。この記事を執筆した時点で、弊社には数十件の顧客からの苦情が寄せられており、また、サービス依頼に基づいて、数千人の新しいテスラのオーナーがこの問題に直面していると推定するテスラ内部の情報筋もいました。

バック用カメラのような機能は現在では安全機能と見なされており、米国運輸保安庁(NHTSA)は新車にその搭載を義務付けているため、これはリコールにつながるはずだと私たちは報告しました。しかし、テスラはサービス通知を公表しておらず、NHTSAにも通知は掲載されていません。

長期修理待ちとリコールの可能性

私たちは米国運輸保安庁に連絡し、この問題について認識しているかどうかを問い合わせました。回答が得られ次第、更新いたします。

現在、米国運輸保安庁のテスラモデルYとモデル3のページには、この特定の問題に関する数十件の顧客からの苦情が寄せられています。

先月、この問題に関する最初のレポートを公開して以来、数十人もの他の顧客からこの問題について連絡がありました。彼らは、テスラから新しいコンピューターが必要だと言われ、おそらく新しいコンピューターの部品が必要だと言われ、新しいコンピューターを手に入れるまでに長い待ち時間があったと報告しています。

我々に提示された書類によると、2月までコンピューターの交換予約をしていなかった顧客もいました。一部の顧客にとっては、2か月以上も深刻な機能障害のある車両を使用しなければならないことを意味します。

前述の機能障害に加え、顧客はコンピューターが機能しない状態で、まったく新しい車両に他の問題を抱えて乗っていると訴えています。コンピューターは「自動更新のループ」にはまり、バッテリーの消耗が早くなるようです。この問題を抱えるある顧客は、モデル3をパーキングに駐車していると、このコンピューターの問題で何も操作していないのに1日あたり約5kWhを消費していると推定しています。

この問題により、バッテリーの劣化や他のコンポーネントの消耗が早まることを懸念するオーナーもいます。また、自宅充電をまだ行っていない人にとっては、この問題により車両の急速放電が止まらないという大きな問題でもあります。

私たちは、テスラがコンピューターの問題を「内部ショート」であると認めていることを示す文書を目にしました。

【2025年1月12日更新】テスラはこの問題に関して米国で20万台以上のリコールを申請しました。詳しくは以下の記事を参照ください。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

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