トヨタは先月、燃料電池電気自動車を世界で150台以下しか販売できませんでした。
状況は更に悪化中
燃料電池電気自動車(FCEV)は未来の車であるはずで、トヨタは間違いなくこの技術の最大の推進者でした。従来の燃焼車へのガソリン給油と同じくらい簡単に燃料補給ができ、排気管から有害物質が排出されないことを約束していました。
しかし、今年初めに明らかになったように、少なくとも米国では、水素燃料自動車を所有することは大きな頭痛の種です。水素価格は高騰し、水素ステーションは閉鎖され、オーナーたちはゼロエミッション車を使い続けるために、わざわざ遠回りをして給油しなければならなくなりました。
年が終わりに近づく中、販売台数の数字はトヨタの水素自動車の夢がほぼ消えかけていることを示しています。最新の販売台数によると、日本の自動車メーカーは11月に世界でわずか134台のFCEVを販売しました。これは前年同月比で8.2%減となります。
しかし、年初来の累計販売台数を見ると、さらに状況は悪化しています。1月から11月までの累計販売台数は1,702台で、前年比では54%減となりました。12月は冬休みシーズンで販売が鈍化するのが通例であることを考えると、2024年は2017年以来、トヨタのFCEV販売にとって最悪の年となるかもしれません。参考までに、自動車メーカーによると、2020年はFCEV販売台数が最も少なかった年で、世界全体で1,770台が販売されました。しかし、4年前はコロナ・パンデミックが本格化していたことを忘れてはなりません。

同社の本拠地である日本では、先月のFCEV販売台数はわずか29台で、前年同月比で17.1%減少しました。2024年11か月間では、日本国内で661台のトヨタFCEVが販売されました。その他の地域では、トヨタは先月105台のFCEVを販売し、前年同月比で5.4%減少しました。1月から11月までの販売台数は1,041台で、2023年と比較すると69%減少しています。昨年、トヨタは世界中で4,023台のFCEVを販売しました。
低迷するトヨタFCEV世界販売台数
Year / Month | Units | Year-on-year change |
2017 | 2,741 | 34% |
2018 | 2,457 | -10.4% |
2019 | 2,494 | 1,5% |
2020 | 1,770 | -29% |
2021 | 5,918 | 234.4% |
2022 | 3,924 | -33.7% |
2023 | 4,023 | 2.5% |
2024 11月単月 | 134 | -8.2% |
2024 11月までの累計 | 1,702 | -54% |
これと比較すると、まだ新興企業と見なされているリヴィアンは、第3四半期に月平均3,339台のEVを販売しました。つまり、トヨタのFCEV実験は、まさに「実験」に過ぎなかったようです。
とはいえ、水素燃料電池自動車を近い将来に製造する意向を表明する自動車メーカーは増えており、水素ステーションの増加と水素価格の低下により、いずれ市場が拡大するだろうと主張しています。BMWは2028年に量販タイプのFCEVを発売する予定であり、ホンダはすでにプラグインハイブリッドSUVのCR-V e:FCEVを販売しています。
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