テスラ（TSLA）は、来週発表予定の納車実績を前に、ウォール街がテスラの納車実績に期待を高めているため、これに応える必要があります。
成長に転じる
テスラは来週、2024年第3四半期の生産・納車実績を発表する予定です。
テスラは2四半期連続で前年比の納車台数が減少しましたが、ようやく成長に転じると見込まれています。
テスラは昨年2023年第3四半期に43万5059台の車両を納車しており、これは前期の数字を上回っています。前期は業績が低迷した四半期でした。
以前にもお伝えしたように、テスラは中国で0%金利の融資キャンペーンを導入したことにより、直近では好調な業績を上げています。
問題は、欧州の業績低迷と、状況がより疑わしい米国を、中国の業績が補えるかどうか、という事にかかっています。
納車台数予想の上方修正
ウォール街のアナリストの何人かは、最近この第3四半期のテスラの納車台数予想を上方修正しました。
- バークレイズのダン・レヴィ氏:46万2000台から47万台に上方修正
- RBCキャピタル・マーケッツのトム・ナラヤン氏:45万4千台から46万台に上方修正
- ベアード証券のベン・カルロ氏:48万台
- UBSのジョセフ・スパック氏:47万台
- パイパー・サンドラーのアレクサンダー・ポッター:45万9千台
ブルームバーグによると、全体として、2024年第3四半期のテスラの納車台数予想は約462,000台というコンセンサスに落ち着いています。
これにより、テスラは前年比での成長を回復できるはずです。しかし、年間を通して前年比の減少を回避し、ペースを維持するために必要な48万5000台にはまだ遠く及びません。
テスラは当初、2024年に約200万台の車を納車することを目指していましたが、1年を通して繰り返し表明されたわけでも、変更されたわけでもありません。テスラは、当初の目標を達成するには、58万5000台の車を納車する必要があります。
また、テスラは最近、四半期ごとの生産・納車台数にエネルギー貯蔵装置（定置用大型バッテリー）の納品台数も加えるようになりました。しかし、テスラの全体的な財務実績に大きく貢献している最近のエネルギー貯蔵装置納品台数の急増にもかかわらず、アナリストはまだこの点に注目していないようです。
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