テスラ「スプリング・アップデート」でキャビンフィルターの状態を表示する機能を追加

テスラのサービスモードは、ユーザーと技術者の両方が車両情報を診断および表示できる機能ですが、最近のアップデートでいくつかの機能が追加されました。テスラを日常的にご利用いただいているオーナーにとって、その最たるものがキャビンフィルターのヘルスメーターです。

キャビンフィルターの健康状態

今回のソフトウェアアップデートにより、サービスモードのHVACセクションに「キャビンフィルターの健康状態」UIが表示されます。この表示は健全性のパーセンテージで表示され、数値が低いほどキャビンフィルターの交換が必要であることを示しています。ただし、一部のユーザーからは100％を超える数値が表示されたという報告も寄せられています。健全性メーターは、キャビンエアフィルターの耐用年数の目安を示すものです。

テスラはおそらく、フィルターの使用年数とHVACシステムの使用時間に基づいてキャビンフィルターの健康状態を概算しています。また、HVACシステムのファン回転数を考慮し、フィルターを通過する空気の流量が多いことを考慮している場合もあります。

交換時期

テスラでは一般的に、キャビンエアフィルターは2年ごと、HEPAフィルターは3年ごとの交換を推奨していますが、使用状況やキャビンに入るゴミの量によって異なります。

テスラは、外気循環オプションがオンの場合、外気から入ってくるか車内から入ってくるかに関係なく、連続的に車内フィルターに空気を通す数少ないメーカーのひとつです。これにより、車内の空気はフィルターに通され続けることでよりクリーンになります。

交換方法

キャビンおよびHEPAエアフィルターの交換手順は簡単で、DIYで行うことができます。テスラはモデルごとに交換方法を説明していますが、一般的に基本的な手順は以下のとおりです。

フィルターの交換方法はモデル年式によっても異なります。HVACモジュールには高電圧のコネクティビティも通っているため、特に注意が必要です。作業を行う前に、お車の取扱説明書をお読みになることをお勧めします。電気コネクティビティに関しては、触らないようにとのアドバイスがあります。

基本的な交換手順

クライメートコントロールをオフにします。
助手席側のフロアマットを取り外し、シートを完全に後ろにします。
こじ開け工具を使って、右側フロントフットウェルカバーを計器盤に固定しているクリップを外し、内部の 2 個の電気コネクターを外します。
上から下へと作業し、グレードツールを使用して、センターコンソールから右側パネルを外します。
T20ネジ1本でキャビンフィルターカバーを固定しているため、ネジとカバーを取り外します。
フィルターを固定している2つのタブを折り曲げ、上部と下部のフィルターを引き出します。
新しいフィルターの矢印が車両後方に向いていることを確認し、取り付けます。
手順6-1を逆に行い、組み立て直します。

繰り返しますが、これらの手順は車両の構成やモデル年式によって異なり、ヒートポンプのない旧型車には適用されません。

テスラ車のサービスモードへのアクセス

サービスモードにアクセスするには、コントロール > ソフトウェアに移動し、車の画像の下に表示される車両のモデル名を長押しします。その後、手を離し、ダイアログボックスに「service」と入力してから「ok」を押してください。

ただし、車両に致命的な悪影響を及ぼす可能性があるため、内容を十分に理解しない限りは変更しないことが重要です。また、ここではサービスモードの変更を推奨しているわけではなく、情報提供を実施しているだけで、サービスモードへのアクセス含め全て自己責任でお願いいたします。さらに、サービスモードはトラクションコントロールのような重要な安全機能を無効にするため、サービスモードを有効にした状態で運転しないでください。

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