昨年、空売り筋はテスラ株を売り浴びせて大儲けしました。しかし、新年が明けて2カ月足らずで、テスラの空売り筋は逆の状況に陥っていることが分かりました。S3 パートナーズ社のデータによると、テスラはこの1カ月で空売り筋を完全に潰し、7.6億ドル(約1千億円)もの痛手を負わせました。
同社が2023年の年初に全車種の積極的な値下げを相次いで実施することを決定し、2022年第4四半期と2022年通年の業績が好調だったことを受け、テスラの株価は2023年1月6日の安値から110%もの高騰を記録している状況です。この好転で、S3パートナーズ社は、テスラがヘッジファンドにとって最も収益性の低いショートポジション(売りポジション)になったと述べています。
これまでテスラは常に空売りの大きなターゲットで、その多くは、テスラの価値は現在の時価総額が過大に評価されていると主張してきました。しかし、テスラが長年にわたって空売りに対して大きな打撃を与えてきた一方で、2022年はテスラ株の売り筋にとって黄金の年でした。
テスラは、ギガファクトリー上海がBYDなどの地元自動車メーカーとの競争により閉鎖されたことや、中国国内自動車市場での競争激化など、中国でいくつかの逆風に見舞われました。また、イーロン・マスク氏は、物議を醸した波乱のソーシャルメディアプラットフォーム「ツイッター」買収の資金調達のため、TSLA株を大量に売却しました。
このような環境の中、テスラの空売り筋は2022年に150億ドル(約2兆円)の利益を上げました。これにより、テスラ株は事実上、去年最も利益を上げた売り筋の銘柄となりました。
テスラの空売りには残念なことなのでですが、今後数カ月はこの米国の世界最大の電気自動車メーカーにさらなる追い風が吹く可能性が非常に高いと考えられます。第4四半期と2022年度の決算説明会で、イーロン・マスク氏らテスラの幹部は、同社の製品が多くの需要に直面していることを強調しました。また、同社は今年、既に予約が150万台を超えているとされるサイバートラックの初期生産など、いくつかのブレークスルーを達成すると予想されています。
イーロン・マスク氏は、3月1日に初めて投資家向けに開催されるイベント「インベスター・デイ」で次の中長期計画となるマスタープランPart3について説明することを公表しており、このイベントも同社にさらなる勢いを与えることが期待されています。モデル3およびモデルYよりも手頃な価格の廉価版テスラ(いわゆるモデル2とかモデルQとかいわれるハッチバックモデル)、同社の次世代車の詳細も一部明らかにされると予想されています。
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