ここ数年、欧米で電気自動車充電のスタンダードとなったのがCCS（Combined Charging System）です。
テスラが2012年にモデルSをデビューさせた当初、CCS充電コネクタは存在しませんでした。実際、テスラが独自に開発したテスラコネクタは、当時DC急速充電が可能なコネクタがなかったからです。
現在、CCS2コネクタは最大400kWの急速充電に対応しています。
ちなみに、テスラの最新のv3スーパーチャージャーは、現在250kWまでの充電が可能ですが、テスラは今年後半にv3スーパーチャージャーをアップデートし、324kWまで対応させる予定です。
テスラは、すでにいくつかの地域でCCSコネクタ付きのスーパーチャージャーを提供していますが、今回、米国内のスーパーチャージャーにCCSコネクタを追加することを開始する予定です。
テスラは、テスラ独自のコネクタに加え、CCSコネクタを追加することにより、テスラ以外の電気自動車所有者もテスラの広範な急速充電ネットワークにアクセスできるようになると、イーロン・マスク氏は述べています。
今回の発表は、同CEOが発表した、最終的にスーパーチャージャーネットワークを全世界で全電気自動車に開放するという道筋を踏襲したものです。
テスラ以外の電気自動車は、11月からフランス、オランダ、ノルウェーの一部のテスラ・スーパーチャージャーで充電を許可されています。
米国内の急速充電器の半分以上を占めるスーパーチャージャーがすべての電気自動車を充電できるようになれば、EV所有者全員にとってより簡単で便利になり、現在の急速充電インフラの状況も大幅に改善されるでしょう。
CCSは、テスラが他の多くのメーカーと同様に、すでにヨーロッパでCCS規格を受け入れており、同社のスーパーチャージャーステーションにはすでにCCSコネクタが設置されていることから、当然の充電規格であると言えるでしょう。
テスラの車と北米のスーパーチャージャーステーションは、テスラ独自のコネクタを使用しているため、テスラ以外のオーナーはこの急速充電インフラを利用することができない状況です。
また、テスラのオーナーは、CHAdeMOまたはCCSアダプターを購入しない限り、他のDC充電ステーションで充電することができません。
フィナンシャル・タイムズのフューチャー・オブ・ザ・カー・サミットで、マスク氏は、他の自動車メーカーに対する競争優位性が低下したとしても、コネクタを追加するつもりだと述べました。
「米国では、他の自動車メーカーとは異なるコネクターを採用しているため、少し厄介ですが、米国内のスーパーチャージャーに他の自動車メーカーのコネクターをオプションとして追加する予定です。たとえ競争力が落ちるとしても、電動化の進展のために正しいことをしようと、できる限り努力しています」と、マスク氏は語っています。
これは、モデル3が当初CCS規格で導入されたときの欧州でのテスラのアプローチと同じです。テスラとCCSの両方のコネクターを新しいスーパーチャージャーステーションに設置し、テスラは欧州の一部の既存ステーションの改修を開始しました。
昨年、台湾EV充電器設備製造業者進歩連盟は、CCSを国内の充電規格とすべきであると宣言し、テスラはすべてのスーパーチャージャーにCCSコネクタを後付けすることを余儀なくされました。
テスラは、この決定から数カ月後に、独自のコネクタに加えてCCSコネクタを搭載したスーパーチャージャーにアップグレードしました。
テスラのCEOは、米国内のステーションへのCCSコネクタの設置をいつ開始する予定かは明らかにしていません。
あなたのクルマは大丈夫？
米国で使用されているコネクターは、欧州のCCSコネクターと若干異なっています。米国では、CCSコンボ1、略してCCS1と呼ばれています。これはテスラが米国でサポートするコネクターで、欧州で使われているCCS2とは互換性がありません。
テスラはすでにCCS1からテスラのプラグにするためのアダプターを販売していますが、現在は韓国でのみ販売されている状況です。テスラは今後、このアダプターを米国で販売する可能性があります。
ただし、お使いのテスラがCCSアダプターに特別に対応する必要があります。もしあなたのテスラが2019年5月以降に製造されたものであれば、CCSアダプターに対応している可能性が高いです。それ以前のものであれば、CCS1アダプターを使用して充電する予定であれば、後付けする必要があります。
自分の車がCCSアダプターに対応しているかどうかは、「コントロール」→「ソフトウェア」で「車両追加情報」をタップすることで確認できます。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。
CHAdeMOはもう終わりですね。先行していたにも関わらずガラパゴス化の典型。
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