賛否両論ある人物ではありますが、イーロン・マスク氏の根底には楽観主義が流れています。もし楽観主義者でなかったならば、テスラやスペースXを創業したり、ニューラリンク社やxAIといったプロジェクトに取り組んだりすることはなかったでしょう。
マスク氏の楽観主義は、最近ソーシャルメディアプラットフォーム「X」で、おそらくこれまでで最も楽観的な予測をシェアした際に、存分に示されました。
ロボットと人間
テスラのCEOは最近、デイヴィッド・スコット・パターソン氏の投稿に返信しました。同氏は、2030年までに全ての仕事がAIとロボットに容易に置き換わると推定していました。パターソン氏の投稿では、ロボットが車と同等のペースで販売されれば、年間3億2千万台の生産に達する可能性があると、レポートされていました。

これに対しマスク氏は、最終的には知能を持つヒト型ロボットの数が人類をはるかに上回り、「産業分野では、製品やサービスを提供するロボットが人間一人当たり多数存在するようになる」と応答しました。
マスク氏は既にこの未来実現に向けた動きを進めています。テスラのヒト型ロボット「オプティマス」は、2025年中に最初の「軍団」が生産される見込みです。今年初めの全社員会議では、マスク氏がテスラ社員に対し、来年約5万台のオプティマスのロボット生産を目指す意向を示唆しました。
「2030年までに、あらゆる職種はAIとロボットに置き換わります。
容易に実現可能です。
米国の労働力は約1億7000万人です。
そのうち約8000万の職種は実作業を伴います。自動化システムは週4交代制で稼働可能です。
全ての肉体労働を代替するには、自動運転車・自動化設備・ロボットを含む自動運転システムが約2000万台必要となります。
これは今後4年間で容易に達成可能な台数です。
4年間でこれほどのシステムを構築することは物理的に不可能だと主張する人々は、すなわち現実を見誤っています。
比較のため申し上げますと、昨年米国で販売された車は1600万台でした。
自動車はヒト型ロボットの20倍の質量を有します。
ロボットが自動車と同等のペースで販売される場合、年間3億2千万台のロボットが生産される計算となります。
そのごく一部であっても、全ての人間のマニュアル労働を代替するのに十分でしょう。」
「推計はおおむね正しいと思われます。
ただし、知能を備えた人型ロボットは人類の人口をはるかに上回るでしょう。なぜなら、誰もが自分専用のR2-D2やC-3POを欲しがるからです。
さらに産業分野では、一人ひとりの人間に製品やサービスを提供する多数のロボットが存在することになります。」
「ロボットが人々を代替した場合、失業した人々はどうして生活を維持するのでしょうか?」
「普遍的高所得(単なるベーシックインカムではない)が実現されます。
全ての方が最高の医療、食料、住居、交通手段、その他あらゆるものを享受できるでしょう。
つまり持続可能な豊かさです。」
ユニバーサル・ハイ・インカム(UHI)
マスク氏は過去に同様の見解を示していたため、Xユーザーから「ロボットが労働者を代替した場合、人間はどのように生活を維持するのか」とCEOに質問が寄せられたのも当然のことでした。これに対しマスク氏は、ユニバーサル・ハイ・インカム(UHI)が導入され、人々にとって最高の医療、食料、交通手段が提供されると回答しました。
この持続可能な豊かさに関するマスク氏の言及は、最近の楽観的な発言における主要テーマのようです。例えばテスラの第2四半期決算説明会では、マスタープラン第4部において自動運転後の世界における持続可能な豊かさへの道筋を提示する意向を示唆していました。
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