テスラは、オーストラリアでほぼ1年ぶりの最高販売台数を記録しました。販売の伸びは、主にモデルYの改良型が発売されたことが要因です。
前月から大幅増加
オーストラリア電気自動車協議会(EVC)の最新統計によると、テスラは2025年5月に3,897台を販売し、4月の500台から大幅に増加しました。
この急増を牽引したのは、販売台数の 3,580 台を占める新しいモデル Y で、2024 年 5 月の 1,609 台から 123% 増加しました。これは 2024 年 6 月以来のモデル Y の最高月間販売台数であり、2 年ぶりの 5 月の最高実績です。
新しいモデルYのオーストラリアのショールームへの登場は待望されており、一部のテスラ・デリバリー・センターでは、中国から到着後、1 日に 70 台から 100 台の新車を納車していると報じられています。
5 月の好調な販売にもかかわらず、テスラの年初来の売上高は 2024 年の水準を大きく下回っています。5月末時点で、テスラはオーストラリアで9,557台を販売しており、前年同期比で48%減少しています。モデルYは年初来で27.4%の減少にとどまっていますが、モデル3セダンは71%減の2,583台と引き続き低迷しています。5月には、317台のモデル3しか納車されませんでした。
Model | Jan-May 2024 | Jan-May 2025 | Change |
Model 3 | 8,823 | 2,583 | -70.7% |
Model Y | 11,610 | 6,974 | -39.9% |
Total | 20,433 | 9,557 | -53.2% |
今後はFSDの解禁も
テスラが 2025 年にオーストラリアでスタートが遅れたのは、モデル Y の新バージョンに備えてギガ上海を改造したため、中国からの自動車輸出が限られていたことが主な原因です。もちろん、テスラの CEO であるイーロン・マスク氏が米国の政治に関与し、ドナルド・トランプ大統領と親しい関係にあることが、オーストラリアでの販売に悪影響を与えていることは間違いありません。この勢いが今年いっぱい続くかどうかは、まだ不明です。

販売台数を押し上げる要因としては、完全自動運転(FSD)の発売が挙げられます。テスラは、複雑なフックターンを含む、メルボルンの街中で FSD が動作する様子を撮影した最初のビデオを公開しました。同社はその後、オーストラリアでは他の市場と同様、FSD の発売に関する規制上の障害はないと発表しました。
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