【衝撃データ】テスラ42%減、ドイツで起きた”EVの地殻変動”とは

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Credit:Tesla
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「テスラへの情熱はもう冷めた」、ドイツは自国の電気自動車メーカーにチャンス到来と見ているようです。

  • ドイツでテスラの販売が激減し、背景にはマスクCEOの政治的発言によるブランド価値の低下があると見られています。
  • テスラはギガファクトリー・ベルリンを建設するも、大企業や消費者からの支持を失い、EV市場での立場が揺らいでいます。
  • 一方で欧州ではプジョーやフォルクスワーゲン、BYDなどが販売を大きく伸ばし、新たなEV覇権争いが加速しています。

テスラ販売不振の背景にある“政治的反発”とブランド価値の低下

ドイツ政府は、同国でのテスラ販売台数の低迷は、(少なくとも部分的には)イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的姿勢や極右政党への支持が影響しているとし、自国の自動車メーカーにとってチャンス到来と見ています。

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ドイツのロバート・ハベック経済相は先週木曜日の記者会見で、テスラブランドは打撃を受けたと述べました。

「テスラに対する情熱は、ここ数週間、数か月の間に大きく損なわれたという認識があります。これは、ドイツの自動車業界にとっては良い機会かもしれません」

上記のように木曜日にロバート・ハベック経済相は述べました。

「予想外にも、ライバル会社が市場に良い、パワフルな車を投入すれば、市場にギャップが生じるでしょう」

ハベック経済相は、テスラの3月の販売台数が42%減の2,229台に落ち込んだことを示す公式データの発表後に発言しました。3月末までの第1四半期のテスラの販売台数は、前年同期比で62.2%減の4,935台となりましたが、これは電気自動車全体の販売台数が35.3%増加したにもかかわらずです。

テスラはドイツに欧州での製造拠点としてギガファクトリー・ベルリンを建設しましたが、マスク氏が極右勢力を支持してドイツの政治に論争の的になっている介入をしたことで、大企業を含む消費者からの反発を招きました。

少なくとも3社、エネルギー供給会社のバーデン・ノヴァ、住宅建設会社のヴィーブロック、ドラッグストア・チェーンのロスマンが、テスラの電気自動車の購入をやめると発表しました。

EV市場は戦国時代へ!ライバルメーカーの躍進と欧州全体の動向

ドイツでの結果は、欧州全体の市場の状況を反映しており、テスラの販売台数は、新型モデルYへの切り替え、競争の激化、マスク氏に対する消費者の反発などの要因により、大幅に落ち込んでいます。

欧州で唯一明るい材料となっていたのは英国でしたが、テスラの販売台数は3月に0.6%減の7,220台となり、同社の市場シェアは10.7%に落ち込みました。英国では電気自動車の販売台数が68,255台と過去最高を記録し、35%増加しました。

「テスラは依然としてトップブランドですが、販売台数は急上昇する市場で1%減少しました。逆に大幅な増加を見せたブランドには、プジョー(2024年1月~3月比で106%増)、シュコダ(127%増)、フォルクスワーゲン(222%増)などがあります。一方、BYDの同期間の販売台数は354%増となり、初めてBEVトップ10入りを果たしました。また、トップ10圏外では、ZEV規制の対象となるフォードの販売台数が311%増加しました。」

上記のようにニュー・オートモーティブは報告しています。

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