イーロン・マスク氏は、ソーシャルメディア上でCEOの行動を批判したテスラのエンジニアをすぐさま「解雇」したと報じられています。
マスク氏のSNS発言とエンジニアの解雇騒動
最近の記事もお伝えしたように、テスラの内部関係者は、ますます常軌を逸したソーシャルメディアでの存在感について、ついにイーロン・マスク氏に対して声を上げ始めました。
例えば、今日、マスク氏は、CNNの法律アナリストであるノーム・アイゼン氏の家族を「犯罪一家」と呼びました。これは、彼の娘がUSAIDから数百万ドルを受け取ったという件について、単に名字が同じという間違いを犯したために生じたものです。
そしてマスク氏とテスラは、従業員が声を上げることも積極的に抑圧しているようです。
ニューヨーク・タイムズ紙は、マスク氏に対する不満を理由に、テスラがバッテリー熱供給の産業化エンジニアリングマネージャーであるジャレッド・オットマン氏を解雇したと報じています。
テスラに6年間勤務しているオットマン氏は、過去3年間、マスク氏のソーシャルメディアの使用について社内で懸念を表明してきたと述べていますが、マスク氏がトランプ大統領就任式で敬礼をした先月、その取り組みを強化したとのことです。
エンジニアが訴えた懸念と社内対応
このエンジニアは、就任式の直後にマスク氏が投稿したツイートに特に憤慨しました。謝罪する代わりに、ナチス式敬礼をするつもりはなかったと弁明するのではなく、マスク氏はそのジェスチャーが「Sieg Heiland(勝利万歳)」を連想させるという指摘をしたメディアを攻撃することを選択しました。このツイートには、次のようなものでした。
オットマン氏はこの投稿にコメントし、次のように述べました。
「テスラの現CEOによるこの投稿は、大量虐殺を犯したろくでなしを冗談として紹介しており、308,000件の「いいね」が付けられています。」
このエンジニアは、この問題をテスラに提起したものの、「個人的な支援」は受けているものの、マスク氏の行動については会社として沈黙を続けていると述べています。
「2022年から、そして特に先週は、私はこの問題をテスラ社内で何度も提起しました。マネージャー、人事、法務コンプライアンス、投資家対応などです。圧倒的多数の人々が個人的な支援を申し出てくれましたが、テスラという会社は沈黙を続けています。」
テスラで6年間で4回昇進したオットマン氏は、そして今、解雇されました。
テスラの企業文化と今後の影響

「言論の自由絶対論者」であり「キャンセル文化の反対者」を自称する人物が、このエンジニアが言論の自由を行使したことを好ましく思わなかったため、相当素早く彼を解雇しました。
これは明らかに、他のテスラ従業員がテスラで声を上げるのを躊躇させるための試みです。
そして私がこの自動車メーカーについて最も懸念していることのひとつです。もはや、優秀なエンジニアを惹きつけるのは能力主義ではないのです。今、テスラで働く主な基準のひとつは、正気を失っているCEOを支持することなのです。
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