もはや人間以上、テスラの次期完全自動運転ソフトウェアは「音」でも運転制御

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FSD V13.2.1が今週ついにHW4/AI4車両のオーナーに展開され、私たちは、パーキング、アンパーキング、リバースなどの新機能が初めて実際に動作するのを見て、とても興奮しました。

しかし、それだけではありません。間もなくさらに多くの機能が登場します。以前、テスラが音声入力を収集して音声用のニューラルネットワークを構築していることをお伝えしましたが、この事実がFSD V13.4に現れることが分かりました。

より優れた音声処理

テスラのAI担当副社長であるアショク・エルスワミ氏は、FSD V13.4の一部としてオーディオ入力のより優れた処理機能が追加されると述べています。V13.2.1の緊急車両のハンドリングはすでに相当優れているので、これは興味深い変更点となるでしょう。

しかし、緊急車両をその「音」(サイレン音)で認識できるようになれば、検知の速度と信頼性が向上することは確実です。カメラ映像と同様に、FSDは検知したすべての「音」を分析し、緊急車両の兆候を探します。

FSDは、サイレンの音が近づいているのか、それともドップラー効果により近くの地形や建物に反射しているだけなのかを、合理的に判断することができます。これは単純な数学の原理で、音源が観察者に向かって近づいている場合は音波の周波数が増加し、遠ざかっている場合は周波数が減少します。

興味深いことに、テスラは以前は外部マイクを使用していませんでしたが、このタスクには内部マイクを使用することにしました。このマイクは、単純な理由から十分です。サイレンは、走行中の車内でも人間が聞こえるように十分に大きな音で鳴らされているからです。

人間よりも優れている

一部のユーザーは、ラジオと現実のサイレンを車がどうやって区別するのか疑問に思っています。ラジオのサイレンにだまされたことがあるのは、私たちだけではないでしょう。しかし、テスラはそう簡単にはだまされません。

テスラは、ラジオに送信される音声を実際に取得し、マイクで捉えた音声からそれを削除することができます。これにより、ラジオの音声からサイレンを効果的に取り除くことができます。つまり音の強度や方向を測定できることに加え、緊急車両を人間よりも早く正確に認識できるはずです。

オプトインによる音声共有

テスラは現在、FSDユーザーが音声データの共有をオプトインで許可できるようにしています。音声データの共有を促すメッセージは、FSD V12.5.6.4、V13.2、V13.2.1に表示されます。また、今後リリースされるFSD 12.6のハードウェア3バージョンにも表示される予定です。

しかし、V13.2とV13.2.1の間のテスラのリリースノートでは、オーディオ共有に関して若干の変更が加えられたことが注目に値します。テスラは当初、サイレンが聞こえた際に車両が10秒間のオーディオクリップをキャプチャすると述べていました。

FSD V13.2.1では、テスラはデータ共有機能を更新し、サイレンの検出ではなく緊急車両を自分のクルマが検出した場合に音声録音が開始されるようになったとユーザーに通知しました。また、音声クリップは10秒間に限定されなくなりました。

オーディオ共有を選択すると、テスラがFSDトレーニングの一環として定期的に収集する他のすべてのデータとともに、マイク録音も共有されます。もちろん、その点に抵抗がある場合は、オーディオ部分のみをオプトアウトすることも可能です。テスラのプライバシーポリシーでは、収集および処理中にデータを匿名化および無害化することも開示されています。

ビジョン(カメラ映像)がより大きな役割を果たす一方で、テスラが音声データの取得と分析に対しても同様の方法で対処することを期待しています。

V13.2ではすでにスクールバスの処理が改善されているのを目にしていますので、今後数か月の間にテスラがどのようなことを行うのか、非常に楽しみです。おそらく、スクールゾーンの処理が次の大きな課題となるでしょう。

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