テスラ（NASDAQ: TSLA）は、年末の自動車購入シーズンに販売台数を伸ばすべく、先週から中国でのマーケティング活動を大幅に強化しています。
火災リスクのリコール無し
米国の電気自動車メーカー・テスラ社の対外関係担当副社長であるグレース・タオ氏は、ウェイボーの投稿でテスラのモデルの安全性を強調し、同社製品についてアサーティブ（積極的）なトーンで説明しました。
モデル3は、中国電気自動車火災安全指数と自動車火災安全認証の両方で最高評価の5つ星を獲得したと、タオ氏はウェイボーの投稿で述べました。過去6年間、テスラは「火災リスク」を理由に世界規模でリコールされたことは一度もないと彼女は指摘しています。
テスラが火災を起こす確率はガソリン車の8分の1に過ぎず、それは建物火災や人為的な放火によるものも含めた確率であるとタオ氏は言っています。
「テスラにとって、安全性は自動車製造における最優先事項です。私たちは、絶え間ない技術革新と厳格な製造スタンダードを通じて、車両の安全性の限界を押し広げ続けています」
安全関連は標準装備
200,000人民元（27,510ドル）強から購入できるモデル3でも、現在テスラで最も高価なモデルX Plaidでも、すべての安全関連のソフトウェアとハードウェアが標準装備されているとタオ氏は述べています。
「テスラを購入するということは、世界トップクラスの車両安全パッケージを購入することなのです」
テスラの公式ウェイボーアカウントはタオのウェイボーの投稿をリツイートし、テスラ車がガソリン車に比べて炎上する可能性は8分の1に過ぎないことを強調しました。タオ氏はウェイボーでここ1年ほど活動していませんが、彼女のソーシャルメディアプラットフォームのフォロワー数は約132万人です。以前、彼女が時折シェアしていたコンテンツのほとんどは公式発表でした。
先週から、タオ氏のウェイボーでのスタイルは明らかに変化し始め、拡散しやすいアサーティブ（積極的）なトーンが増えています。
11月28日、タオはウェイボーの投稿で、テスラ中国が2024年にサプライチェーンパートナーへの支払サイクルが昨年よりさらに短縮され、現在は約90日であると述べました。彼女が当時ウェイボーに添付した図表によると、2023年のテスラのサプライヤーへの支払いサイクルは約100日だったのに対し、他の4つの新エネルギー車（NEV）メーカーはすべて150日を超えていました。
11月28日のウェイボーは、多くの議論を巻き起こし、また地元メディアでも取り上げられ、テスラの中国での知名度をさらに高めることになりました。
それ以来、彼女はテスラが安全性に重点を置いていることや、それ以外では気づかれないような多くの詳細を強調するウェイボーの投稿をいくつか行っています。
タオのウェイボーでの一連の投稿は、中国自動車市場がピークシーズンを迎える中、テスラを含むEVメーカー各社がマーケティングを強化して年末商戦を盛り上げている時期に発表されました。
テスラの場合、11月25日に中国国内でモデルYの期間限定割引を実施し、5年間の0％金利ローンを12月31日まで延長すると発表しました。
中国乗用車協会（CPCA）が昨日発表したデータによると、テスラ中国は11月に、中国国内で販売された車両と中国から海外市場に輸出された車両を合わせて78,856台を販売しました。
これは10月の68,280台から15.49%増加していますが、前年同月の82,432台からは4.34%減少しています。
中国乗用車協会は11月のテスラの中国での納車台数や輸出台数には言及していませんが、一部の地元メディアの報道によると、11月の中国での販売台数は前年同月比12％増、10月比82％増の7万3000台以上でした。
1月から10月までの期間では、テスラの中国での販売台数は前年同期比8.29％増の50万685台でした。
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