過去にタバレス氏を批判した全米自動車労働組合(UAW)のショーン・フェイン委員長は、今回の動きを「正しい方向への大きな一歩」と評価しました。
突然の辞任
世界最大手の自動車メーカーの1つであるステランティス社の最高執行責任者(COO)を務めていたカルロス・タバレス氏が、突然辞任しました。この決定は昨日の夕方に発表され、取締役会はすでにタバレス氏の辞任を許容レベルとしています。
ステランティス社は、新しいCEOが「2025年の前半」までに任命されるまでの間、タバレス氏の職務を事実上代行する暫定経営委員会(IEC)を設置しました。取締役会のジョン・エルクマン会長がIECを率います。
それ以前には、2021年のステランティス社設立以来CEOを務めてきたタバレス氏は、2026年初頭に任期が終了するまでは同社での役割を全うするつもりであると述べていました。ステランティス社がタバレス氏の後任を探していることを認めた後に、この発言がありました。
販売台数の減少と株価低迷
ブルームバーグは、販売台数の減少と株価低迷をどう打開するかについて、タバレス氏が取締役会と対立した結果、突然の辞任に至ったと報じました。ステランティス社は2024年第3四半期に、世界全体で27%の減収と20%の出荷台数減少を報告しました。北米ではさらに状況が悪く、出荷台数は36%減少しています。
今年初め、同社はコスト削減策として、米国アリゾナ州にある広大な試験場を年内に売却すると発表しました。販売台数の低迷により、ステランティス社は、老舗のフィアット・パンダ、電気自動車フィアット500e、ダッジ・デュランゴ、ジープ・グランドチェロキーなど、世界中で複数のモデルの生産を一時停止しました。 また、完全電気自動車のラム1500 REVと、航続距離延長型のラム1500ラムチャージャーの発売も延期されました。
複合企業体の中で最も高価格帯のブランドであるマセラティは赤字経営に苦しみ、イタリアの自動車産業の主力であるアルファロメオは、アメリカ人消費者へのアピールに苦戦しています。CarEdgeの分析によると、ジュリアセダンは9月にアメリカで最も売れ行きが低迷した車種でした。一方、クライスラーは、ラインナップにパシフィカミニバンという1モデルのみを残して生き残りを図っています。
過去にタバレス氏を批判したことのある全米自動車労働組合(UAW)のショーン・フェイン(Shawn Fain)会長は、今回の決定に関して以下のように述べています。
「長きにわたって経営不振に陥り、不当な扱いを受けてきた労働者にとって、正しい方向への大きな一歩です。」
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