テスラ(NASDAQ:TSLA)は、ドイツ銀行のアナリスト、エジソン・ユー氏から楽観的な「買い」の評価と295ドルの目標株価を獲得しました。
ウォール街で最高水準
同アナリストは、以前テスラを担当していたドイツ銀行の元アナリスト、エマニュエル・ロズナー氏がウォルフ・リサーチ社に移籍したことを受け、電気自動車メーカーのテスラの担当を開始しました。
テスラ株価の目標価格を1株あたり295ドルと設定したユ氏の電気自動車メーカーに対する評価は、ウォール街で最高水準です。バロンズのレポートによると、テスラ株の平均的なアナリスト予想価格は1株あたり218ドル前後で、最も高いのはモルガン・スタンレーのアダム・ジョナス氏の310ドルという目標価格です。
テスラはテクノロジー・プラットホーム
テスラは単なる「自動車メーカーではなく、むしろ複数の産業を再構築しようとするテクノロジー・プラットフォームであり、独自の評価枠組みに値する」と、ユ氏は述べています。
また、テスラは「独自の地位を築いており、自動車、エネルギー、モビリティ、ロボット工学の複数の産業を再構築する準備ができている、当社が最も信頼を寄せる長期的リーダーである」とも述べています。
また、ユ氏は、大幅な成長と収益性を実現しているテスラのバッテリーストレージ事業の可能性についても言及しました。ドイツ銀行のアナリストは、テスラのバッテリーストレージ事業だけで、2025年までに約130億ドルの販売台数が見込めると推定しています。これは、Investing.comのレポートで述べられています。
123ドルという評価も
テスラに関するユ氏のコメントは、ドイツ銀行のテスラ株アナリストであるエマニュエル・ロズナー氏の「ホールド」という評価とは対照的です。同氏はテスラ株の目標株価も1株あたり123ドルと保守的な評価を下しています。興味深いことに、ロスナー氏はウォルフ・リサーチ社でもテスラ株を「ホールド」と評価していますがテスラの目標株価は設定していません。
ロスナー氏は過去にテスラを「買い」と評価していましたが、4月にはテスラを「ホールド」に格下げしました。当時、同氏は、テスラに低価格の新車がないことで、2026年以降に収益とキャッシュフローに圧力がかかるだろうと主張しました。また、テスラの自動運転への賭けには「技術面、規制面、運用面で」大きな課題があるとも指摘していました。
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