テスラのロゴは象徴的です。Tの文字に「T E S L A」というテキストが添えられています。しかし、これまで常に同じ形をしていたわけではなく、Tが最初の文字を表している以上の深い意味があります。
それでは、今回はテスラのロゴの秘密を紐解いてみましょう。
テスラロゴの意味
まずは、テスラのロゴが何を表しているのかから見ていきましょう。イーロン・マスク氏は、T は電気モーターの断面のようなもので、スペースX のロゴがロケットの軌道のようなものであるのと同様だと述べています。
T字の上部の外側の線は、電気モーターの固定子（ステータ）を表しています。電流が流れると回転磁界を生成する巻線を含んでいます。ロゴの下部は、回転子（ローター）の極の1つです。こちらも巻線があり、磁極を形成しています。
テスラの電気自動車が動きを生み出す仕組みと、ニコラ・テスラが最初の誘導モーターを組み立てた基本原理は、ローターとステータを合わせたものです。最初の誘導モーターは1887年に作られ、テスラという社名は電気モーターの発明者であるニコラ・テスラにちなんで名付けられました。
テスラの非常にミニマルなロゴも、そのミニマルなアプローチと一致しています。どの部分も最高というわけではなく、ミニマルなインテリアが最高のインテリアなのです。
テスラロゴの進化
テスラのロゴはこれまで常に同じではありませんでした。テスラモーターズとして知られていた当時のオリジナルロゴは、安全を象徴する盾のエンブレムの中にテスラの「T」がありました。また、「テスラ」という文字もロゴの一部で、盾の中に表示されていました。
2017年、テスラモーターズは社名をテスラに簡略化しました。同時に、ロゴも一新しました。社名と同様に、ロゴも簡略化されました。盾は削除され、テスラという文字はTの下に移動しました。2017年には、テスラはロゴの色を、それまでのグレーと黒のコンビネーションから赤に変更しました。
現在私たちが目にしているテスラのロゴは、2017年に発表されたロゴを修正したものです。ロゴの上部のカーブがより強調され、Tのくぼみが大きくなり、「T」が少し細くなりました。
その他の優れたロゴ
テスラの独創的なロゴはあまり知られていませんが、シンプルかつ独創的なロゴであり、深い意味が込められています。ピッツバーグ動物園、ブラックキャット、ソニー VAIO（下の写真）などの素晴らしいロゴに引けを取らないものです。
今日、テスラのシンプルなロゴは、ビジョン・オンリー（センサーを使わずカメラ映像だけ）の完全自動運転の実現など、困難な問題の解決に向けたミニマリズムとシンプルなアプローチという同社の哲学にも一致しています。
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