テスラ、自動車の低電圧システムを48Vに切り替え、銅線の使用量を大幅に削減

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テスラは、サイバートラックを皮切りに、同社の自動車の低電圧システムを48V方式に切り替える予定です。イーロン・マスクCEOの情報によると、これにより同社の自動車における銅の使用量を大幅に削減することができ、この技術の導入は重要なブレークスルーとなるとのことです。

48V方式に切り替えは100年ぶり

テスラは5月16日、年次株主総会「サイバーラウンドアップ2023」を開催しました。マスク氏は、会社の発展と今後の計画について、いくつかの重要な最新情報を提供しましたが、中でも、自動車の新しい低電圧システムについて語り、これは自動車に必要な銅の量に大きな変化をもたらすもので、同社の金属需要に劇的な影響を与えるとのことです。

サイバートラック、オプティマスさらに今後の自動車は全て48Vアーキテクチャ
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マスク氏は、このイベントの中でテスラが車両の低電圧システムを12ボルトから48ボルトに変更することを認めました。彼は、この変更は今年中に生産を開始するサイバートラックとオプティマスから適用されると述べました。その後、同社が今後生産するすべての車も48Vの低電圧システムを採用することになるとのことです。

「自動車は基本的に約1世紀にわたって12Vバッテリーで稼働してきました。だから、100年以上ぶりになると思われますが、12Vシステムから48Vアーキテクチャに実際に変更することになります。」

銅線の使用量は4分の1で100億ドルの節約に

従来の12Vシステムでは、高い電気負荷に耐えるために配線や部品をより大きく、より重くする必要がありました。しかし、48Vシステムを採用することで、テスラは軽量化と材料の節約を見込んでいます。そのため、同社の車では銅の使用量を減らすことができるはずです。想定では、現在使用されている量の4分の1しか必要ないということです。

「理論的な推測では、12Vバッテリーに必要な銅の約4分の1しか必要ないということになります。人々はよく銅が十分あるかどうかを心配するので、これは大きな問題です。」

テスラの車には、1台あたり数十キロの銅が使われています。モデルによっては、82キログラムにもなります。例えばテスラモデルSでは、バッテリーとすべての電子機器をつなぐためだけに、1マイル(約1.6km)もの銅を使用しています。

テスラは2030年に年間2,000万台のEV生産という目標を掲げています。MINING.COMによると、同社がその目標を達成するためには、2022年の世界生産量の約9%にあたる182万トンの銅が必要になるということです。今回のアーキテクチャ変更で銅の消費量の4分の1に減らすというマスク氏の予測に基づけば、電気自動車2000万台の年間生産で130万トン以上、現在の価格で100億ドル以上の節約になります。

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