テスラは、顧客から提起された自動運転の件をめぐる訴訟の中で「長期的・意欲的な目標を実現できなかっただけでは詐欺ではない」と弁明しています。
9月には、テスラのオーナーが「オートパイロット、強化型オートパイロット、完全自動運転機能(FSD)技術に関する誤解を招く誇大広告の疑い」でテスラを集団訴訟で訴えていることをお伝えしました。
テスラは2016年以降、今後生産されるすべての車両は、将来のソフトウェアアップデートで自動運転になるために「必要なハードウェアをすべて備えている」と主張してきました。しかし、テスラはまだその約束を果たしておらず、ここ数年、一部のオーナーはテスラの能力を全く信用しなくなり、今回の訴訟へと至ったのです。
先週、テスラはこの訴訟の却下を申請し、その結果、自動運転はまだ実現していないとするテスラの珍しいコメントが発表されました。
テスラは、私達が入手した棄却申請書の中で、目標を達成できなかったことは詐欺には当たらないと主張しています。
「長期的、願望的な目標を実現できないだけでは詐欺ではない」
テスラが自社の自動車を自動運転にするという広告を「長期的で希望的な目標」と呼ぶことは、これまでテスラがこの目標を説明した中で最も珍しいものです。しかし、このアプローチは、原告側の訴追をを困難にするのも事実です。
原告側はテスラが意図的に顧客を誤解させ、自動運転になる車を買うように仕向けたことを証明する必要があることになります。テスラがその約束を果たせないことを知っていたことを証明しなければならないのですが、それは難しいかもしれません。
テスラは目標を実現するための具体的なスケジュールを約束したことはこれまでありませんが、イーロン・マスクCEOは以前、テスラが2020年に自動運転を実現すると発言していました。そしてご存知のようにその後、この目標は何度も延期されています。
テスラは棄却の申し立ての中で、訴状にはテスラが自動運転の目標に向けて取り組んできたことが実際に示されていると主張しています。それどころか、訴状にある申し立ては、テスラが将来、より優れた自動運転機能を実現することを目標に、ソフトウェアの更新をリリースすることでADAS技術を常に改善してきたことを示しています。
また、テスラは、同社およびイーロン・マスク氏(CEO)による、自動運転の市場投入に問題があるとの警告の内容のいくつかのコメントを参照しています。さらに、テスラは早い段階から、「真の自動運転が規制当局に承認されるまでには、管轄区域によって大きく異なるが、まだかなりの時間差があります。」と明言しています。
同社は、「訴状では、テスラが完全な自律走行機能を一般に公開すると約束した具体的なスケジュールは特定されていません。」と述べ、主張を締めくくっています。
少なくともテスラが目標達成の失敗を認めているのは興味深いことで、彼らが最近になってゴールポストを動かしているということでしょう。マスク氏は直近でもこれまで「年末までに100万台のロボタクシーを走らせる 」という言及から、「年末までに100万人にFSDベータ版を提」、「年末までにFSDを購入した人は誰でも北米でベータ版にアクセスでます」とかなり変遷しました。
テスラは今、その「最終バージョンの目標」を達成しましたが、それは当初の目標とはあまりにかけ離れていて、同じ次元のものではありません。
新しい高解像度センサーが来る可能性があるとか、最近はFSDでは物事があまりうまくいってない印象で、以前から言っているように、テスラは少なくともFSDパッケージを購入した人には返金をするべきなのです。
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