テスラ・ギガ上海は、中国での自動車販売台数が全体的に低調だった先月11月に過去最高の納車台数を記録し、中国現地市場での強い支持を明らかにしました。
テスラ中国は2022年11月に新記録を樹立し、同月中にギガ上海生産車両を10万291台販売しました。中国乗用車協会(CPCA)がギガ上海の販売台数記録の詳細を発表した直後、テスラ中国が12月に20%もの減産を行うとする報道が続々となされていました。
テスラが噂されている減産は、可能性が低いか、少なくとも報道が示唆するほど重大ではないと考えられます。第一に、テスラ中国は公式にこの報道を「事実無根」と断じましたし、第二に、ギガ上海は先月、過去最高の販売台数を記録したばかりなのに、なぜテスラ中国は大幅に減産するのか疑問が残ります。
パイパー・サンドラー、テスラ中国に光を当てる
複数メディアが、中国のEVメーカーとの競争激化が、テスラギガ上海の12月の減産につながるかもしれないと主張しています。また、一方で米投資銀行パイパー・サンドラーのアナリスト、アレクサンダー・ポッター氏は、中国EV市場の競争激化によりギガ上海が減産することはないだろうと述べてもいます。
テスラ中国の販売台数に関するCPCAの詳細がポッター氏の発言を裏付けています。テスラ中国は先月、中国でモデルYを合計6万9098台、モデル3セダンを3万1193台販売しました。そしてギガ上海から海外に合計37,798台を輸出しました。これにより、テスラは中国における新エネルギー車(NEV:BEV・FCV・PHEV)の輸出台数で国内トップとなりました。
中国自動車市場の現状
パイパー・サンドラー社からの最近のレポートでは、テスラ中国の先月の記録的な販売に関するいくつかの情報を提供されました。CPCAは先月の詳細なデータを発表し、自動車小売販売台数が2021年と比較して9.2%減少したことを明らかにしています。小売販売台数は2022年10月と比較しても10.5%減少しました。コロナに関連する制約が小売販売台数の減少に影響しています。
「(いまだ続くコロナ関連の)ロックダウン・統制により、自動車市場における自動車販売店の供給と購入の双方に影響がありました。今年の秋から冬にかけては、小売販売台数に異常が見られ、減少傾向は続いている状況です。」とCPCAは述べています。
ポッター氏は、中国の自動車市場が今年10月と11月に減少したことを指摘し、この2つの月は通常、堅調な販売台数を記録する月であると述べました。また、このアナリストは、10月と11月は通常、通年の販売台数の18.7%を占めると指摘しているので、CPCAの最近のデータからすると、テスラ中国の11月の業績はより印象的に見えます。
とはいうものの、中国自動車市場の現状では、テスラは今後さらなる難題に直面する可能性がある。
「12月は通常、1年で最も好調な月で、歴史的に(中国での)通年販売台数の10.9%を占めているため、最近の下落傾向にコロナ制限で対応できない場合、広範囲な減産が必要になるかもしれません。この文脈では、上海ギガファクトリーでの減産に関する最近の噂をある程度理解できる状況といえます。」とアレクサンダー・ポッター氏は指摘しています。
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