テスラの2022年第3四半期納車台数、アナリスト予想を下回った理由とは?

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テスラ社(NASDAQ: TSLA)は日曜日に2022年第3四半期の納車台数と生産台数を発表し、企業としてこれまでで最も生産性の高い四半期となったのですが、ウォール街の予想には届かなきませんでした。しかし、この数字から得られるものは、単に会社のレコード記録とアナリストの予測が外れたということだけではありません。

プレスリリースを見逃した人のためにお伝えすると、テスラは日曜日の朝、2022年第3四半期に343,830台を納車したと述べ、そのうち325,158台がモデル3およびモデルY、残りの18,672台がモデルSおよびモデルXだったということです。

テスラは、納車台数が低迷した原因としてサプライチェーンと物流の課題を挙げ、生産台数が納車を2万2100台超上回っていると報告しています。四半期末の数週間は、四半期末の販売促進のため、他の週に比べ、より多くの納車が行われるのが通例となっており、「生産台数が増え続ける中、物流のピークとなる週において、車両輸送能力を適正なコストで確保することはますます困難になっている」と述べているのです。

テスラは第2四半期から回復し、依然として強い成長を示した

テスラは2022年第2四半期に2年半ぶりに四半期ごとの納車台数の伸びを逃すという結果に終わりました。これは、「継続的なサプライチェーンの課題と私たちのコントロールを超えた工場のシャットダウン」によるものであるとテスラは述べています。ギガファクトリー上海がシャットダウンと闘う中、テスラは25万4600台以上の納車台数まで挽回したのですが、連続した四半期で実績ある成長を維持することはできませんでした。

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とはいえ、テスラは第2四半期の困難を見事に乗り越え、第3四半期にはこれまで以上に多くの車両を納車しましたし、実際にそうあるべきとも言えます。今年、米国テキサス州オースティンとドイツ・ベルリンで立ち上げた2つの新しい生産施設により、テスラは数年間、四半期ごとに納車台数と生産台数が増加する道を歩むはずです。物事が理想的に進み、テスラが完璧な取組みをけいぞくできれば、また生産における不測の中断を経験することがなければ、これは数年間停滞することはないはずです。しかし、世の中には予期せぬ出来事があり、特にこの2年間がそれを証明しています。

テスラが四半期の新記録を達成したことで、同社が正しい軌道に戻ったことは間違いありません。第4四半期が始まると、2022年の最後の3カ月は、テスラがもう1四半期の成長を確立するだけでなく、2019年以降ほぼ毎四半期行ってきたアナリストの予想を上回るチャンスとなります。

モデルSとモデルXの生産台数が過去3年間で最高水準に到達

テスラは前期に18,672台のモデルSとモデルXを納車しましたが、これはテスラの専門家ソーヤー・メリット氏が2019年第4四半期以降で最も多いと指摘したものです

同車は「リフレッシュ」バージョンとPlaidバージョンのリリース以来、過去1年半にわたって需要が高まっていたため、これは興味深いことです。テスラは、新しいリフレッシュ版をリリースして以来、モデルSとモデルXの増産と納車完了に苦労してきましたが、今回の伸びは、イーロン・マスクCEOが言うように「センチメンタル」でありながらも、消費者がテスラの主力2車に関心を持っていることを示しているのでしょう。

配送とサプライチェーンの問題

テスラはサプライチェーンの問題と無縁ではありません。他の自動車メーカーと同様に苦戦しているのです。テスラはプレスリリースで、日曜日に報告した「製造台数より少ない」納車台数の数字について説明する段落を設けました。

「歴史的に、当社の納車量は、地域ごとに一括して製造するため、各四半期の終わりに偏っています。 生産台数が増え続ける中、このような物流のピーク時に車両輸送能力を合理的なコストで確保することはますます困難になってきています。 第3四半期には、毎週のより均等な地域別車両製造ミックスへの移行を開始し、その結果、四半期末に輸送中の車両が増加することになりました。 これらの車両は注文済みであり、目的地に到着次第、お客様にお届けする予定です。」

テスラは、信じられないほど垂直統合されているにもかかわらず、サプライチェーンの問題とは無縁ではありません。同社は第3四半期末に予定されていた納車のいくつかにタイミングが合わなかったようで、その四半期にはネガティブな兆しが見えていたようです。

しかし、それは第4四半期を開始するのにあたっては良い方向に働くのであり、投資家はおそらくこのため、非常に強力な最終四半期を期待することができますし、年の最後の3ヶ月は最強であることを証明するのでしょう。

テスラは、ウォール街でこの第3四半期の失敗による反応を感じています。本稿執筆時点では、株価はこの日8%以上下落しました。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

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