電気自動車のバッテリーパックの寿命は、これまで常に非常に厄介な問題で、かつ購入希望者の強い関心事した。
テスラのような電気自動車製造販売企業は、自社のバッテリーパックは何年も持つように設計されていると宣伝する一方で、電気自動車懐疑論者から言わせると、電気自動車は数年の短い所有期間でバッテリーが劣化するため、新しいバッテリーが必要になると主張します。
しかし、テスラのモデル3のような車両は、発売から数年が経過しており、すでに貴重なバッテリー関係の経年劣化データを提供可能なものもあります。
電気自動車の支持者であるアンディ・スライ氏は、テスラモデル3の最初の顧客の一人であり、ロングレンジRWDしかモデルがなかった時代に、この電動セダンを購入した人物です。
彼が4年前にモデル3を納車されて以来、これまで累計で10万マイル(約16万km)を走行することができました。実際にこの4年間で、モデル3は長距離を走るための車であることが証明されたと言えるでしょう。
このモデル3オーナーの全体的な感想や考察は、先日個人チャンネルにアップしたYouTube動画にまとめられています。しかし、モデル3の10万マイルレビューの中で、このEVオーナーはかなり注目すべきことを述べています。彼が所有する4年間、そしてテスラが走行した10万マイルの間、この電動セダンの航続距離はわずか2.2%しか減少していないのです。新車時の航続距離は310マイル(約499km)でしたが、現在ではフル充電すると303マイル(約488km)を走行することが可能です。
もちろん、これは10万マイル走行したモデル3のバッテリーが十分にケアされていたことによるもので、彼がテスラの家庭用充電ソリューション、ウォールコネクターを使って定期的に自宅で車を充電していることがヒントになっています。
しかしながら、全体的に見れば、モデル3のバッテリーの寿命の長さには驚嘆に値します。4年後のバッテリーの劣化が2.2%であることを考慮すると、彼は、10年間車を維持する計画だとしても今後バッテリーを交換することは、今のところ想定していないと述べています。
世界には走行距離が非常に長いテスラがいくつかありますが、その中でも最も注目すべきは、2014年に購入したドイツ在住のハンスイェルク・ゲミンゲン氏が乗るモデルS P85であることは言うまでもありません。
2022年1月上旬の時点で、このモデルSは走行距離約150万kmを記録しています。しかし、このような偉業を達成するまでの道のりは波乱に満ちていました。モデルSは47万kmでバッテリー交換を必要としましたし、100万kmまでには、3つの電気モーターの交換も必要でした。
つまり、16万kmのモデル3は、150万kmのモデルSに使用された18650パックよりもかなり新しい2170バッテリーパックを搭載しています。全体として、テスラのモデル3およびモデルYの2170バッテリーが、ほとんど劣化せずに非常に長持ちすることになっても不思議ではありません。
加えてテスラは、今年次世代バッテリーである4680セルの開発にも懸命に取り組んでおり、このバッテリーを搭載したモデルYが今年にギガファクトリー・テキサスとギガファクトリー・ベルリンからデビューする予定となっています。
アンディ・スライ氏のYoutubeは以下をご覧ください。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集・参考にして作成しています。
もちろん製品差異や環境などいろいろなファクターがあるのだとは思いますが、これが事実ならすごいですね。ちなみに、このバッテリーは時期的にパナソニック製だと思われます。
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