テスラ、サイバートラックは「失敗作」になる?

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このサイバートラックのデザインは、イーロン・マスクが言うように「未来から来た宇宙人がデザインした」ものだと思います。それが故、いろんな意見が出てくるのも事実です。今回は、サイバートラックが失敗するかも?という意見とそれに対するイーロン・マスクの反応について取り上げます。

テスラのサイバートラックは会社の最初の失敗作に?

テスラのサイバートラックは、リビアンR1Tとの(紙面上での)比較や、サムスンと締結されたカメラの契約に関するニュースのおかげで、再び話題になっています。

実際、発表されたときからですが、ニュースでこのトラックを見れば見るほど、テスラのモデルとして最初の真の失敗作になるのではないかと思うようになりました。

ジャーナリストとしての仕事は、真実を伝えることであり、特定の企業を応援することではありません。これは時にテスラファンを怒らせることもありますが、それが報道のあり方であり、実際にこれまでテスラは批判的な報道に値することをたくさんしています。加えて、テスラ社の取り組みの一部は、自動車専門家の側からも否定的な意見を生み出しているのが現状です。

しかし、裏を返せば、テスラの車は一般的ユーザーに非常に人気があると考えられているのも事実で、それはテスラの熱狂的なファンの間だけではありません。その理由は、品質やサービス面での問題はあるものの、車自体の見た目の良さや、EVのかっこよさ、自動車としての性能面が評価されていることからもわかります。

しかし、「サイバートラック」は違います。

まるで一点物のおもちゃに命を吹き込まれたような、生産することが不可能であるかのように見える、非常に奇妙なおもちゃの車のようです。

2019年11月の発表会は、ロサンゼルス・オートショーのプレスデーの裏で行われましたが、集まったメディアや広報担当者の反応は、あまり良いものではありませんでした。

私はテスラに期待していましたが、結局のところ、テスラはサイバートラックのデザインでリスクを取ったのだから、それは称賛されるべきだとは思います。

しかし、少なくともトラックとしての役割を果たすことはできないように思えたのは確かです。間違いなく普通の他のピックアップの方が、トラックとしての使い勝手は良さそうです。

見た目が好きだから、テスラのファンだから、将来のコレクターズアイテムが欲しいから、などの理由でサイバートラックを購入する人がいるでしょう。しかし、サイバートラックはあまり売れないと思います。テスラはすぐに、より伝統的な形の電動ピックアップの開発に取り組むことになるでしょう。

イーロン・マスクは気にしない

テスラサイバートラックのユニークなデザインは、市場に出回っている他の車とは異なります。CEOのイーロン・マスク氏は、この電気自動車のピックアップトラックが最終的に失敗する可能性はあるが、全く気にしていないとツイートしました。

TheTruthAboutCars.comに掲載された論説(訳注:上述)で、サイバートラックがテスラ初の「失敗作」となる可能性が指摘された後、マスク氏は、このトラックが不調に終わる可能性は確かにあると述べました。

テスラ・オーナーズ・オンライン
The Truth About Carに掲載された記事は一人の記者の意見であり、間違っています。サイバートラックは、ゲームチェンジャーであり、大ヒットするでしょう。

イーロン・マスク
率直に言って、サイバートラックは他に類を見ないクルマなので、失敗する可能性は常にあります。しかし、私は気にしません。他の人がそう思わなくても、私はとても気に入っています。他社のピックアップトラックは同じものをコピーしたように見えますが、サイバートラックは未来から来た宇宙人が作ったように見えます。

テスラは、自動車業界全体を見渡しても非常に革新的な企業です。テスラの優秀なエンジニアチームの長年にわたる開発がなければ、電気自動車産業は間違いなく現在のようにはならなかったでしょう。

サイバートラックの評価は、人によってまちまちです。ある人は、この新しいデザインはクールでユニークなアイデアであり、道路に出たら間違いなく注目を浴びるだろうと言うでしょう。一方で、「醜い」「未来的すぎる」など、「人と違うこと」に対する厳しい意見もあります。

実際には、サイバートラックは、2019年11月のイベント以降、100万件以上とも言われる凄まじい数の予約を集めています。今年後半にギガ・テキサス工場で生産を開始し納車し始めたときに、その予約が残るかどうかはまだわかりません。しかし、このサイバートラックが何百万人、何千万人もの人々の関心を呼び起こしたことは間違いありません。

さらにマスク氏は、サイバートラックにはドアハンドルがなく、その代わりに、噂されているサムスン製のカメラを搭載した識別システムを採用すると付け加えました。なんとドアは自動的に開きます

また、サイバートラックのデザインは「展示用車両とほとんど同じ」だと述べています。「ただ、少しだけ良いものにするために、あちこちに小さな微調整を加えているだけです」。マスク氏はジョー・ローガンとのインタビューの中で、サイバートラックの寸法を3%弱修正して、わずかに小さくしたが、これまでサイバートラックには大きな再設計は行われていないと述べています。

このトラックは、テスラがギガ・テキサスで年内に生産する予定で、マスク氏は、量産開始は2022年初頭になるだろうと述べています。

サイバートラック驚異のスペック

いろいろ言われているサーバーラックですが、実は非常にスペックが高くこれまでにないピックアップトラックの可能性を秘めています。以下は、これまでに発表されているサイバートラック(最上位モデル)のスペックです。

  • 0-100km/hのタイムが2.9秒
  • 209km/hの最高速度
  • 6.35トンの牽引能力
  • 981kmの航続距離
  • 巨大な車体でも小回りがきく4輪操舵
  • 外装はスペースXのロケットと同じ氷点下、高温、耐衝撃に耐えるステンレス合金
  • 窓ガラスは防弾ガラス
  • エントリーモデル39,900ドル(約440万円)、最上位モデルでも69,900ドル(約770万円)
  • 全長5885mm、全幅2027mm、全高1905mm
  • すでに予約は100万台
ハンマーで車体を叩くデモ

お披露目のイベントで鋼球によるデモで窓ガラスにひびが入るアクシデントもありましたが、冷静に考えるとこのスペックが他社を圧倒しているからこそ、ユーザーに支持されて100万台の予約、という結果につながっているのだと思います。

この記事はこのサイトこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

サイバートラックは何度見ても現実のものとは思えませんが、性能面でも価格面でも非常に魅力的です。ただ、でかすぎるのでサイバートラック「ミニ」が出たらほしいかも。

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