テスラの完全自動運転(FSD beta V9.0)は、レーダーなどのセンサーを使わずカメラ映像のニューラルネットワークによる学習だけで、レベル5を実現しようとしています。このテスラビジョンと言われる技術は、ユニークでとても素晴らしいものです。
クルマの周囲に設置されたカメラから送られてくる映像をもとに、社外の様々な環境を再現してディスプレイに表示します。物体の色を伝える能力は重要な要素で、近いうちに、このテスラビジョンにより方向指示器、ハザード、救急車・警察のパトライト、手のジェスチャーなどを認識することができるようになるだろう、とイーロン・マスクはツイートしています。
最新のFSDベータV9のアップデートでは、このテスラビジョンが車のブレーキランプが点灯した際にそれを認識し、ドライバーがその状況に素早くアクセスできるようになっていることがツイッターで報告されています。しかし、もちろんこれが機能向上のゴールではなく、今後、さらに大幅な機能向上が図られる予定です。
テスラのCEOであるイーロン・マスク氏によると、テスラ車は近々、車の周囲の環境をより広く見渡せるようになり、その映像から様々な「色の指標」を捉えることができるようになるそうです。さらに改良を加えれば、テスラビジョンは、方向指示器、ハザード、救急車や警察のライト、手のジェスチャーなども捉えることができるようになるというから、まさに驚きです。
エリ・バートン
ワオ!!! テスラビジョンは、他の車のテールライトを捉えて見ることができるようになりました。停車中に赤く点灯していたテールライトが、発進時にはグレーになるのを見てください。これは道路上の他車の意図を理解するために必要な大きなサインです。
イーロン・マスク
近い将来、方向指示器、ハザード、救急車や警察のパトライト、さらには手のジェスチャーまでも認識できるようになるよ。


さらに、これらのアップデートが実施された後、テスラはさらに改良を加えていきます。マスク氏は、自動車がさまざまな種類のライトを認識できるようになれば、それに応じて自動車も反応するようになるとツイートしています。
ドライブ・テスラ
救急車やパトカーのライトやサイレンにも反応するようになるのでしょうか?
イーロン・マスク
もちろん認識してすぐに行動に移します。また、サイレン音にも反応します。
テスラは、道路上で起こりうるすべての交通状況をカバーすることで、最終的にレベル5の自動運転を実現したいと考えています。そのためには、レーダーからのデータの信頼性が低いため、車両のカメラだけを信頼することが必要です。また、レーダーは色を検知できません。したがって、カメラだけに頼るテスラビジョンとは異なり、LiDARなどのレーダーのみを搭載したクルマは、あらゆる交通状況での完全な自動運転が実現できない、とイーロン・マスク氏は主張しているのです。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
こういった事実を見ると、テスラの「カメラ映像だけ」の方向性は間違いで無いのかもしれません。他の自動車メーカーが気づいたときにはもう手遅れかも。
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