カンター・フィッツジェラルド社はテスラの第3四半期記録的納車実績を受け強気の見通しを再確認し、同社は「オーバーウェイト」評価と355ドルの価格目標を再表明しました。
カンター・フィッツジェラルドの強気見通しとテスラの納車実績
カンター・フィッツジェラルドは、テスラ(NASDAQ:TSLA)が2025年第3四半期に記録的な納車実績を達成したことを受け、同社の強気な見通しを維持しています。
同社は、9月30日までの米国連邦税額控除終了を前にした消費者の購入ラッシュによる堅調な納車実績を理由に、テスラ株に対するオーバーウェイト評価と355ドルの価格目標を再表明しました。
2025年第3四半期、テスラは合計497,099台の車を引き渡し、アナリスト予想平均の443,079台を大幅に上回りました。カンター・フィッツジェラルドによれば、これは連邦税額控除終了に伴う第3四半期末のEV購入ラッシュが影響した可能性が高いと指摘しています。
10月2日、テスラ株は2025年第3四半期(同社史上最高の四半期納車台数)に497,099車を納車したと事前発表しました。これは市場予想の443,079台を大幅に上回り、2025年第2四半期の384,122台も大幅に上回っています。これは主に、7,500ドルのEV税額控除が9月30日に期限切れとなる前に、消費者がEVの購入やリースを急いだ『前倒し効果』によるもの、と同社はレポートで記しています。
テスラ・エナジーにおける明るい材料
カンター・フィッツジェラルドはさらに、テスラの年間生産台数および納車台数が2024年の180万台には届かない見込みである一方、同社のエネルギー貯蔵事業が業績における明るい材料であり続けている点をアピールしました。
「テスラはまた、2025年第3四半期に12.5GWhのエネルギー貯蔵製品を展開したと発表しました。これは当社予想/ヴィジブル・アルファ・コンセンサスである11.5GWh/10.9GWhを上回る過去最高値であり(前年同期2024年第3四半期の約6.9GWhと比較しても)、テスラのエネルギー貯蔵部門は今年度累計で前年度全体の設置台数を上回っており、これは非常に心強いことです。当社は、エネルギー貯蔵事業の収益が今年120億ドルを超え、総収益の約15%を占めると予想しております。」
テスラの第3四半期の堅調な業績を受け、記事執筆時点で時価総額は1.47兆ドルに達しました。同社はまた、10月7日にX(旧Twitter)で新しい製品の発表を予定していることをほのめかしており、これが短期的な追い風となる可能性があると考えられます。
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