最近、SDV(Software Defined Vehicle:ソフトウェアで定義される自動車)という用語が流行ってますが、その世界中の自動車メーカーの中でSDVの最先端をいっているのが、間違いなくテスラだと思います。
直近では、テスラはその事業の軸足をロボタクシーやヒト型ロボット・オプティマス、再生可能エネルギーと蓄電池のエネルギービジネスに徐々にシフトしているようにも思えますが、まだまだ売上の8割は自動車事業が占めています。
そのテスラの公式Xアカウントが、この夏のソフトウェアアップデートを紹介していますので、今回はその中身を見てみようと思います。
サマーアップデート
今回のサマーアップデートと名付けられた機能の追加・更新のハイライトは以下です。
Amazon ミュージックとYouTube ミュージック
テスラの車内で、AmazonミュージックとYouTubeミュージックが、公式アプリとして利用できるようになりました。この利用にはWiFi接続がない場合、月額990円のプレミアムコネクティビティへの加入が必要です。
キャッスル ドゥーンバッド クラシックおよびその他のゲームのアップデート
キャッスル ドゥーンバッド クラシックはタッチ操作に対応し、完全なオリジナルゲームを含んでいます。このリリースには、ポリトピア・エリリオンとポンクルヴァンパイアの「ラボラトリー」アップデートも含まれています。
ペアレンタルコントロール
自分の子供にテスラを使わせようと思う親は、PIN コードによるペアレンタルコントロールを有効にして、最高速度制限の適用、加速の抑制、アクティブセーフティ設定の強制有効化、および午後 11 時以降に車を運転した場合に夜間外出禁止通知を有効にすることができます。
ナビゲーションの改善
検索結果に、空港の特定のターミナルなどの副目的地が表示されるようになり、より正確なルート案内が可能になりました。
天気予報と空気の質
気温をタップすると、天気予報の詳細が表示されます。また、ステータスバーに空気質の悪さを示すインジケーターが表示されます。
空調と充電のスケジュール
スケジュールされた空調プレコンディショニングと充電に、1回限りのスケジュールオプションが追加されました。また、1日ごとのスケジュール調整や充電終了時刻の設定も可能です。
アンビエントライトの明るさ調整
装備が備わっている場合、アンビエントライトの明るさを好みに合わせて調整できます。
電話中は空調ファンを低速に
通話中は、電話音声を優先するために、ファンの回転数が一定値を超えると低下します。
モデル3とモデルYの空調コントロールを一新
より直感的なインターフェイスに改善しました。
Zoomのアップデート
Zoomビデオ会議は、車が駐車状態の場合、デフォルトで全画面表示になります
米国でのテスラマイク(カラオケ)サポート
テスラマイクでカラオケのパフォーマンスをレベルアップできます。
MCU1車向けFSD
MCU1(Tegra)車両用のFSD監修型12.3.6をサポートします。
結構細かい機能改善から、大幅な変更まできめ細かく対応しているように思いますが、テスラのすごいところは、ハードウェアをソフトウェアでどんどん機能向上していくところでしょう。これが実現できるのは、操作系のハードウェアを極限まで削除し、中央のスクリーンでほぼ全てをコントロールできるようにしていることが味噌ですね。
新型のモデル3では、シフトレバーもスクリーン操作になり、方向指示器もハンドルのボタンに移動しているように、いつかはハンドルもブレーキもなくして究極のSDV、つまりロボタクシーを実現していくのでしょう。
テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。
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