テスラの中国・アジア太平洋地域担当社長であるトム・朱暁東氏が、テスラのグローバルオペレーションに対する責任をより強く担うことになりました。朱氏は昇進し、テスラの北米工場および、北米と欧州の販売、サービス、配送業務の責任者となったのです。
ロイター通信は、朱氏の新たな担当業務が記載された同社の組織図の社内掲示を見たとして、これを報じました。ロイター通信によると、朱氏の正式な肩書きはテスラ中国・アジア太平洋地域担当副社長のままで、後者は昨年の別の昇進で就いたものだということのようです。
今回の昇進により、朱氏はテスラでイーロン・マスクCEOに次ぐ指揮官となり、主要地域すべての販売台数の責任者となり、ギガベルリンを除くすべての工場の責任者となったということになります。
テスラ中国のトップが社内でより大きな役割に昇進し、昨年フリーモントとギガ・テキサスの増産を支援するために呼び寄せられ、マスク氏の後任になる可能性もあるという噂が、数カ月前から飛び交っていた。
先月、朱氏がテスラ社の中国における法定代理人を正式に退任したことで、こうした噂はさらに過熱し、朱氏がテスラ社内でより大きな役割を担う準備をしていることを示唆するものとなりました。
朱氏は2014年にテスラに入社し、中国におけるスーパーチャージャー・ネットワークの開発をリードしてきました。オークランド工科大学で商学士を、デューク大学で経営学修士を取得しています。朱氏のリーダーシップのもと、テスラ中国は急成長を遂げ、ギガ上海はテスラで最も生産性の高い工場のひとつとなっており、これは開設からわずか数年で達成された偉業で、この手腕を評価されての今回の措置だと考えられます。
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