テスラの完全自動運転FSDベータV11の公開範囲拡大へ

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テスラが11月11日11時11分に発表した完全自動運転(FSD)ベータV11のクリエイティブなリリースは、二進数の日(1並びの日時のこと)以上の意味を持つものでした。今回のバージョンアップではオートパイロットチームが以前から取り組んできたシステムであるFSDをシングルスタックに移行するもので、イーロン・マスク氏はその事に自信を表明しています。FSDベータV11は、テスラの一部の従業員と思われる限られたユーザーへ向けてまず展開され始めましたが、このバージョンは年内に数千台の車両で運用される予定となっています。

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@Frenchie/Twitter

マスク氏は、米国とカナダでFSDをオプション購入し搭載しているユーザー全員が今月中に、遅くとも今年中にアクセスできるようになると確約していました。しかし、マスク氏の最近のツイートによると、2023年よりも前にFSDの全面展開を間に合わせるのは非常に厳しいようです。この件についてマスク氏は以下のように投稿しています。

「V11にあるすべてのことを考えると、ベータ版を拡大するのに数週間かかり、その後、米国とカナダに広くリリースするのにさらに数週間かかるだろう。」

最終的なV11のリリースノートは、おそらく数ページが必要になると考えられますが、私たちは実際にリリースノートで、シングルスタックソリューションへの移行や占有ネットワークの改善などが実施されていることを確認しています。

「高速道路での FSD ベータ版を有効にしました。これは、高速道路上と市街地道路上のビジョンとプランニングのスタックを統合し、4 年以上前の旧型の高速道路スタックを置き換えるものです。旧型の航続道路のスタックは、まだいくつかのシングルカメラとシングルフレームのネットワークに依存しており、単純なレーン固有の操縦を処理するように設定されていました。FSDベータ版のマルチカメラビデオネットワークと次世代プランナーは、車線に依存しないより複雑なエージェントインタラクションを可能にし、より知的な行動、よりスムーズな制御、より良い意思決定を追加するための方法を提供します。占有ネットワークは、移動体の空間解像度を4倍、画像処理能力を20%向上させ、サイドカメラのキャリブレーションを改善し、26万以上のビデオトレーニングクリップ(実世界とシミュレーション)を追加することにより、障害物の近くでの再現性と悪天候での精度を向上させました。」

現在広く普及している最新のベータ版はバージョン10.69.3ですが、現在は社員とオリジナルのパブリックテスター1,000名のみが利用可能です。

次のベータバージョン

計画では、ベータ10.69.3は徐々にすべてのベータテスターに提供される予定でしたが、噂によると、テスラはこのベータ版をさらに拡大する前に修正する必要があるいくつかの問題を発見したとのことです。現時点では、テスラがこれらの問題をベータ10.69.3.1のようなマイナーアップデートで修正し、ベータ版の展開を再開するのか、それともテスラが代わりにユーザーをv11にアップデートすることに集中するのかは明らかではありません。

テスラが年内に全員の車両にv11を搭載するつもりなら、2023年まで7週間のため、迅速に行動する必要があります。

テスラがFSDベータ版v11を従業員以外にも拡大することを決定した場合、彼らはおそらく、必要な改善点についてのフィードバックを求めることになるでしょう。v11の変更点の多さから、このベータ版の展開は通常より遅くなるかもしれません。また、FSDベータ版を使ったことがない多くのオーナーにリリースされる前に、v11では修正や細かい改良を加えた複数のリビジョンが行われると思います。

イーロン・マスク氏はツイッターでコメントしていますが、テスラはFSDベータ版を最終的に米国とカナダのユーザー全員が利用できるようになるまで、徐々にユーザーを増やしていくようです。FSDベータ版は、年末までに100万人以上のユーザーが利用できるようになる見込みで、これは現在アクセスできるユーザー数の6倍以上となります。

テスラが1と二進数にこだわることを決めた場合、発売日は1月1日11時11分となるかもしれません。それはそれで、新年を迎えるひとつの方法となるのではないでしょうか。

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