テスラの定置用大型蓄電池「メガパック」は新型に

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Credit:Tesla
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テスラの定置用大型蓄電池「メガパック」は、以前より少し「メガ」になっています。より長く、より広く、より高くなり、エネルギー貯蔵量も50%も増えました。

インターネットというのは、不思議なものです。かつて企業が新製品を発表すると、プレスリリースを発行して、そのニュースを世の中に宣伝したものです。しかし、テスラは違っています。CEOであるイーロン・マスク氏がツイートした内容以上のニュースを共有することを避けているのです。幸いなことに、Redditユーザーのu/space_s3xのように、テスラのメガパックのウェブページにちょっとした変化があることを発見した人たちがネット上にはいるのです。

つい最近まで、メガパックの蓄電容量は2.6MWhと記載されていました。しかし、現在のページには、メガパックの蓄電容量が3.9MWhと、50%近くも増加していることが記載されているのです。なぜ、そうなったのかですが、この新しいメガパックは以前より大きく、重くなったとのことです。重量は64%増の15トンになり、また長さは1.8メートル、幅は5センチ、高さは30センチも大きくなっているのです。

昨年、テスラはカリフォルニア州ラスロップにメガパックの新工場を着工しました。当時、インターネット上では、そこで生産されるユニットはより大きくなり、CATL社が供給するLFP(リン酸鉄型)バッテリーセルを利用するのではないかとの憶測が流れていました。

その際、マスク氏は以下のように述べていました。

「ただし、定置型ストレージは、地上に留まっているだけなので、エネルギー密度はそれほど重要ではなく、技術的にはリン酸鉄を正極に持つ鉄系リチウムイオン電池が大半を占めると思う。」

ニッケルの価格が高騰している現在では、まだ豊富で容易に入手できる鉄に重点を置いているのでしょう。実際、世界中の自動車リサイクル工場にある古い鉄製エンジンブロックや内燃エンジンのシリンダーヘッドが最適の材料かもしれない。

ニッケルやマンガン、コバルトを使ったリチウムイオンバッテリー(NMC型)は、リン酸鉄(LFP型)を使ったバッテリーよりもエネルギー密度が高いので、同じエネルギーを蓄えるためには、より多くのLFPセルが必要になります。しかし、トラックや自動車に搭載されるバッテリーパックの場合、この点が問題となるのです。重い車には、重いフレーム、重いサスペンションとステアリング部品、重いブレーキが必要です。しかし、グリッドスケールの蓄電システムであれば、その上に載せるコンクリートの基礎が、重量増に対応できるよう設計されていればよいだけです。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

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