米国ではガソリン車が大幅に減少の一方、フル電動化が拡大中!

US-Auto-Sales-Chart-1999-2016-2021 TESLA News
スポンサーリンク

アメリカでは化石燃料車の販売のピークを経験したかもしれませんが、ピークの年はごく最近でもなかったのです。化石燃料を使った小型車販売のピークとして歴史に残る年は、2016年だったようです。皮肉なことに、その年はテスラのモデル3が発表された年でもあります。

もちろん、完全な電気自動車の販売台数はまだピークに達していません。2020年には過去最高の25万台近くのフル電動車が米国で販売され、2021年はそれを上回る可能性が非常に高くなっています。

1999-2020年 米国における動力種類別自動車販売台数

2016年、アメリカでは過去最高の約1750万台の自動車新車販売台数を記録しました。この年はまだ、フル電気自動車の販売台数の割合がかなり少なく、本格的に躍進したのは2018年からでした。その後、4年間の自動車販売減少を経て、2020年には全国で約1470万台の自動車が販売されました。

当然、パンデミック(とチップ不足)の影響を受け、2020年は特に自動車販売台数が少ない年となりましたが、それでもEVの販売台数はひたすら伸び続けました(上図の黄色い棒を参照)。このグラフを見ておわかりのように、ガソリン車(赤いライン)の販売台数が今後回復して、2016年の過去最高の高さになることはないと考えられます。

米国内のピュアEV販売台数は、2019年の小型車市場の1.4%を占めていた状況から、2020年には1.7%まで上昇しました。これはまだ、欧州や中国の状況(2021年にはそれぞれ7%以上のシェアを獲得-欧州は7.6%、中国は9.4%)と比べるとまだまだ非常に低い水準です。

興味深いことに、プラグインハイブリッド車は、2018年に考えられるピーク(シェア0.7%)から販売台数が減少しました。プラグインハイブリッド車、さらには従来型のハイブリッド車を除くと、2020年の販売台数は1,270万台にとどまり、2019年の1,530万台に比べて300万台近くも販売台数が減少しています。

先日お伝えしたように、本誌ライターの一人であるMaarten Vinkhuyzen氏は、自動車の電動化のような大きな技術の移行がスムーズではないこと、オズボーン効果(訳注:早すぎる新製品発表によって、買い控え現象を起こし、現行製品の販売不振を招く現象)が働くことを数年前に明らかにしました。

完璧な表現ではありませんが、上のグラフと下のグラフの類似性を見てください。従来型の自動車の販売台数は、電気自動車の販売台数が伸びるよりも早く崩壊しています。

自動車産業におけるオズボーン効果

企業も個人も、電気自動車100%の目標を立てるべき時が来ています。その目標到達はまだ先のことになりますが、どこかでスタートしなければなりません。欧州や中国の電気自動車のシェアが1.7%だったのは、それほど昔のことではありません。米国の電気自動車のシェアが10%になるのもそう遠いことではありません。

米国の電気自動車トップ10チャート(2021年上半期)

1位と2位を圧倒的にテスラが独占状態。

アメリカの電気自動車トップ10チャート(2021年上半期)

米国カリフォルニア州 SUVトップ10チャート(2021年上半期)

カリフォルニア州では、一般のSUVと比較してもモデルYが2位に。

カリフォルニア州のSUVトップ10チャート(2021年上半期)

米国カリフォルニア州 全自動車販売トップ8チャート(2021年上半期)

ここでも5位にテスラモデル3がランクイン。

カリフォルニア州の全自動車販売トップ8チャート(2021年上半期)
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

確かに、プラグインハイブリッドは販売台数が減少している‥‥‥。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました