テスラ、GIGA上海、GIGAテキサス、GIGAベルリン工場の展望

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Credit:Tesla
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昨日実施された第2四半期決算発表の資料の中に、ギガ上海の位置づけやギガベルリンの状況、ギガテキサスの今後などについて詳述されえていますので、今回はその概要をご報告します。

ギガ上海ファクトリーが世界の主要な自動車輸出拠点に

テスラは先日、ギガファクトリー上海が同社の主要な輸出拠点へ完全に移行したことを明らかにしました。ギガ上海ファクトリーは、テスラの今年の記録的な販売台数に貢献しており、同社の主要な輸出拠点となったことは驚くべきことではありません。

テスラは、2021年第2四半期の決算発表資料で、「米国の堅調な需要と世界的な平均コストの最適化により、ギガ上海ファクトリーについて世界の主要な車両輸出拠点への移行を完了しました」と記しています。

テスラは、第2四半期の決算発表の前に、欧州でのモデル Yの納入を今期中に開始することを明らかにしました。テスラの最新情報によると、欧州の需要は「供給を大幅に上回っており」、納車までのリードタイム間が長くなっています。これまでのところ、ギガ上海ファクトリーからの輸出によって、フリーモント工場からの欧州へのテスラ車の輸出を補うのに役立っています。

ギガベルリンファクトリーは、テスラが欧州におけるモデルYの需要を満たすための施設となるはずでした。今月中の生産開始を予定していましたが、行政の許認可手続きの滞留により当初の計画が遅れています。ブランデンブルク州のイェルク・シュタインバッハ経済大臣は、年内にテスラのメイド・イン・ジャーマニーのモデルY第1号車がギガ・ベルリン工場から出荷されることに期待を寄せています。

そのため、ギガ上海ファクトリーが、ギガベルリンファクトリーがカバーするはずだったギャップを埋めることになると考えられます。ヨーロッパのモデル Yの予約者は、今後、フリーモント製よりもギガ上海工場から車両を受け取る可能性が高いと考えられています。

今期、テスラ中国は、モデルYのスタンダードレンジを、補助金適用後27万6,000元(約469万円)で中国国内市場に投入しました。一方、ギガ上海では、既にモデル Y ロングレンジの生産を開始しています。テスラは今期、この上海製モデルY ロングレンジを欧州のユーザーに届ける予定です。現時点では、モデル Y ロングレンジを欧州で注文すると、9月中に納車の予定です。

2021年中にモデルYをギガテキサスとギガベルリンで製造予定

一方でテスラは、第2四半期決算発表で、2021年にギガ・テキサス工場とギガ・ベルリン工場の両方でクロスオーバー車「モデルY」を製造する予定であることを表明しました。さらに、サイバートラックの製造がモデルYの後塵を拝してい状況が確認され、テスラがテキサス州の生産工場でどの車両を最初に製造するかという憶測に終止符が打たれました。

テスラは、テキサス州オースティン郊外に米国で2番目の自動車製造施設を建設することを発表した後、イーロン・マスクCEOは、この工場でモデルYとサイバートラックを生産することを表明していました。この工場で生産される他の車両の中では、テスラ初のピックアップの待望論や、圧倒的な人気を誇るクロスオーバーの増産に関する最新情報が中心となりました。

イーロン・マスクは、大衆向けの電気自動車クロスオーバー「モデルY」を優先するのか、それとも、未来的でユニークな「サイバートラック」の100万件を超える予約リストに応えるのか、数ヶ月前からテスラファンの間で話題になっていました。

テスラは、2021年第2四半期の決算発表資料でその答えを出し、テキサスとベルリンではモデルYが優先されることを詳述しました。

「我々は、2021年にベルリンとオースティンでモデル Yの最初の車両を製造するための軌道に乗っていると信じています 」
「それぞれの生産開始のペースは、多くの新製品や製造技術の導入の成功、サプライチェーン関連の継続的な課題、地域の許可などに影響されます。」

テスラのテキサス工場は、完成すれば、ジョージア州ウェストポイントにある起亜自動車の巨大な組立工場を抜いて、米国最大の製造施設となる予定です。テスラ社もマスク氏も、ギガ・テキサスの潜在的な生産能力について詳細を明らかにしていませんが、年間60万台の生産能力を持つフリーモントよりも圧倒的に大きな規模の敷地です。この規模からするとテスラは、ギガ・テキサスだけで総生産能力を2倍にしても不思議ではありません。

サイバートラックの生産に関するボトルネックは、工業化に関係しているのではないかと思われます。マスク氏は過去に、テスラはサイバートラックのデザインを完成させたと述べていますが、その材料やサプライヤーはまだ決まっていないのかもしれません。

「我々はまた、サイバートラックの工業化を進めており、現在はモデルYに続いてオースティンでの生産を計画しています。」

テスラが両新施設で2021年末までに生産を開始する計画は、2022年に向けてこの革新的な自動車メーカーにとって大きなアドバンテージとなるはずです。他社が電気自動車の導入モデルの生産を進めている一方で、テスラは年間生産台数200万台を突破することになります。

テスラは、売上高119億5,800万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益1.45ドル、収益性13億ドル、フリーキャッシュフロー6億1,900万ドルを計上し、ウォール街の予測を上回ったのは、既報のとおりです。

この記事はこのサイトこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

モデルYの欧州の需要に対応するため、急遽GIGA上海からつなぎで輸出し、その間にテキサス、ベルリンを立ち上げる算段ですね。2022年のテスラの製造能力は年間200万台を超えてきそうで、そうすると、2020年や約50万台、2021年が約100万台ですから、本当の倍々ゲームを実現することになります。2030年に2000万台のEVを販売すると言っていますが、もっと早まるかも。

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