マツダの米国CEO、航続距離の長いEVはサステイナブルではない

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マツダの米国での唯一のEVは、カリフォルニア州限定生産のMX-30で、航続距離はわずか100マイル(約161km)となっています。

マツダは間違いなく世界のEVゲームに遅れをとっており、そのMX-30は今日利用可能な他のすべての電気自動車よりも走行距離が明らかに短いクルマです。マツダ米国の社長兼CEOであるジェフリー・ガイトン氏が、航続距離の長いEVが将来有望なモノになるとは考えていないことを知れば、これは驚くべきことではないのです。

ガイトン氏は、自動車業界の他の多くの賢い人々のように、ほとんどの人はそれほど頻繁にEVのすべての航続距離を日常的に使用するつもりはないことを知っています。彼は、グリーン・カー・レポートの中で、人々は300マイルの航続距離を持つ電気自動車を望んではいるが、彼はそれが将来的にサステイナブルだとは考えていない、と話しています。

問題は、人々はガソリン車に慣れていて、航続距離や燃料補給インフラを気にすることなく、いつでも好きなところに行けることです(もちろん、無理のない範囲で)。EVに乗り、自宅で充電すれば、1日を過ごすには十分すぎるほどの航続距離が得られますが、遠距離のドライブに出かけるには不十分かもしれないことがすぐにわかります。また、航続距離の短いEVを所有している場合、長い通勤の後に用事を済ませるのに実際に苦労するかもしれません。

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しかし、ガイトン氏は、EVを何台か所有すれば、それが分かってくると考えています。初めてEVを購入する人にとって、航続距離への不安は大きいかもしれませんが、慣れれば解消されるはずです。一方、公共の充電インフラも整備され、充電速度も大幅に改善されるでしょう。

マツダは、多くの自動車メーカーと同様に、自社で充電インフラの整備を支援する計画はないのですが、インフラの整備が重要だと言うことはわかっています。EVの生産台数が増えれば増えるほど、バッテリーや関連資材が不足するので、350マイルの航続距離を持つ重いバッテリーを積んで、都市部の通勤にEVを走らせるのは、よく考えるとあまり賢明とは言えないかもしれない、ということのようです。

こう考えると、自動車メーカーはガソリン発電や一部バッテリーを搭載したプラグイン・ハイブリッドに頼るか、あるいはプラグインを一切使わない従来のハイブリッド車に回帰することが危惧されます。このような車は、依然として実際にテールパイプからCO2を排出するため、多くの人の目には地球温暖化の解決策に映らないのです。

マツダの電動クロスオーバーMX-30のEPA推定航続距離はわずか100マイルです。また、EV業界の多くの人が「コンプライアンスカー」(法令を守るような姿勢だけを示すクルマ)と呼ぶものです。マツダはこれらのEVを少量しか作っておらず、カリフォルニア州でのみ利用できるようにしています。この先、日本の自動車メーカーは、専用の電気自動車プラットフォームを作成することを目指しており、また、CX-50ハイブリッドやCX-90PHEVも開発中です。

ガイトン氏は、将来、公共の高速充電ステーションが必要なときに必要な場所で利用できるようになることを願っているということです。彼は、私たちにはそれを可能にする資源があると主張し、それを優先させなければならないと訴えます。また、将来のEVのバッテリーパックは、より小さく、より軽くなると言います。航続距離は短くなるかもしれませんが、技術の向上とEVの軽量化によって相殺されるとう考え方です。

さらに、急速充電が可能になれば、巨大なバッテリーパックを積んだ電気自動車は必要なくなるかもしれませんので。

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