テスラ、ソフトウェアアップデートで「セントリーモード」に新機能を追加

sentry-mode TESLA News
スポンサーリンク

テスラは、ソフトウェアアップデート2022.44.2より、人気の機能である「セントリーモード」の改良を進めているようです。セントリーモードは、テスラのカメラベースの車載アラーム・監視システムで、車両付近の潜在的な脅威を検知することが可能な仕組みを提供する機能です。セントリーモードを有効にすると、車両の近くにいる人や侵入者を検知した際に、5つのカメラで録画します。

この機能は素晴らしいもので、車両に犯罪的被害があった場合にも多くの状況をカメラで捉えていますが、単なる歩行者など全く脅威がない場合にも何十回となく録画されてしまうことがあります。特に、混雑した駐車場や人通りの多い場所の近くに車両を駐車している場合は、その傾向が顕著になります。

テスラはソフトウェアアップデート2022.44.2により、セントリーモードに以下の2つの新機能を導入します。

カメラによる検知

1つ目は、カメラによる検知をオフにして、ガラスが割れる、ドアが開く、車両の傾斜センサーが作動するなど、いたずらやクルマへの侵入によってトリガーされる録画のみをセントリーモードに保存する機能です(一部の国でのみ利用可能です)。カメラが車両の近くにいる人を検知したときにセントリーモードの録画をオフにすると、録画数を大幅に減らすことができますが、脅威が検知されないままになってしまう可能性もあります。

model-y-model-3-2
Credit:Tesla

録画の長さ

セントリーモードの2つ目の新機能は、録画されるイベントの長さを調整する機能です。セントリーモードでは、一度潜在的な脅威が検知されると、新たな脅威が検知されない限り、その後数分間録画が継続されます。脅威が検出された後にセントリーモードが記録する分数は、これまで固定されていましたが、2022.44.2では、各セントリーモードのクリップの長さを調整できるようになりました。

これらのセントリーモードの改善に関するテスラのリリースノートは、以下の通りです。

セントリーモードでは、以下のような、より優れたカスタマイズが可能になりました。

・カメラベース検知:脅威を検知するためのカメラの使用を無効化することができます。
・セントリーモードクリップの長さ:潜在的な脅威が検出されたときのクリップの長さを指定することができます。

その他の改善予定

セントリーモードの他の2つの機能は、過去にイーロン・マスク氏がツイッターでユーザーに回答した際に噂されたことがあります。

これらの機能が実装される保証はありませんが、一般的には、イーロン・マスク氏が良いアイデアだと考えていることを示しており、チームと共有する可能性が高いと思われます。これらの機能が追加されるかどうかの結果は、そのような機能を実装することの実現性、テスラのロードマップ、開発に必要な労力に大きく依存します。

2020年にイーロン・マスク氏は、テスラがセントリーモードの感度をユーザーが調整できるようにすると言っていましたが、これは素晴らしい事だと思われます。願わくば、テスラがまだ検討している、あるいは積極的に開発している機能であってほしいものです。

また2020年には、ツイッターでテスラが「インコグニート」セントリーモード(セントリーモードが動いていることを隠すモード)を許可することをお願いしたユーザーに対して、イーロンは以下のように返信しています。

「目的は、自分が録画されていることを犯人に知らせないことでしょうが、そのような機能を追加することは、法的な影響が出る可能性があるのです。」

テスラはソフトウェアアップデート2022.24で、侵入を検知した際にセントリーモードの音を無効化する機能を追加しました。これは、インコグニートモードを作ろうとしたときのテスラの妥協案だったのかもしれません。音は出なくなりますが、ライトを点滅させ、スクリーンにセントリーモードのロゴを表示し、記録されていることを知らせます。

テスラは最近、イスラエルでセントリーモード・ライブアクセス(セントリーモードが有効な場合にテスラアプリから車載カメラの映像を見る機能)が利用可能な国を拡大しました。この機能は現在、香港、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、シンガポールのユーザーに提供されています。

セントリーモードは、導入以来、いくつかの機能強化が行われてきました。アップデート2022.40でテスラは、様々な国でセントリーモードとドッグモードを一緒に使用できるようになりました。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

テスラ関連の最新ニュースをほぼ毎日アップしていますのでこちらを参照ください。

 グーグルニュースでフォローする

※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

タイトルとURLをコピーしました