ホンダ幹部、リチウムイオンEVはガソリン車ほど安くならない

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その代わり、ホンダはEVを手頃な価格にするために固体電池に賭けているようです。

米国ホンダのビジネス・セールス担当副社長デイブ・ガードナー氏によると、アキュラ初のEV、GM開発のSUVがいよいよ登場するのですが、高価なリチウムバッテリーを内蔵しているため、同様の内燃機関のSUVより高価になる可能性が高いということです。彼は先週、現在のバッテリー技術では既存の内燃機関とのコストパリティに必要な価格には到達せず、代わりにホンダは固体バッテリーに賭けている、と語りました。

現在販売されているすべての量販電気自動車は現在、電力貯蔵に何らかの形のリチウムイオンバッテリーを使用しているのですが、ガードナー氏は 「我々(ホンダ)は現在のリチウムイオン技術が長期的な解決策であるとはあまり考えていない。」と述べました。その代わりに、ガードナー氏は、いくつかのプロトタイプのEVにしか使用されていないまだ開発中の技術である「固体電池」は、それが 「 優れた(内燃機関)車のコストに近く、低価格のEVを可能にするので、 我々にとってゲームチェンジャーになるだろう」と述べました。固体電池は「すぐにはできない」と認めつつも、ホンダはその開発に積極的に取り組み、研究開発力を高め、小規模なテストに挑戦しているということです。そして、その小規模なテストはどんどん大きくなってきており、ホンダは今週月曜日に、固体電池の大量生産をテストするための実験的生産ライン・プロジェクトに3億1000万ドルを投資すると発表しました。

Credit:Honda

ガードナー氏だけでなく、業界全体がガードナー氏が議論したような問題に取り組まなければならないのが現状なのです。リチウムイオンバッテリーは過去10年間で、1kWhあたり1,200ドルという驚異的な価格から、1kWhあたり132ドルというはるかにリーズナブルな価格にまで低下したのですが、その製造に必要な原材料はサプライチェーンの問題や 疑わしい採掘方法によって、さらなるコストダウンを阻まれたり、すでに進んだ技術を後退させる可能性もあります。一方、内燃機関とEVの価格競争は、バッテリーが1kWhあたり50ドルに達しないと実現しないと考えるメーカーもありますが、現在の技術ではその水準には到底達成できないと考えられるのです。従来のバッテリーセルに理論上蓄えられるエネルギーの要素はほぼすべて見つかっており、さらなるコストダウンはバッテリー自体の効率向上ではなく、より安価な原材料からもたらさなければならないとする研究もあります。

つまり、リチウムイオンEVは、もっと安い原材料が見つからなければ、今日が限界かもしれないのです。

これらのことから、ガードナー氏は、固体電池が「手頃な価格の閾値を超えるターニングポイントになる」と考えているようです。しかし、それがいつになるかは誰にもわからないですし、ガードナー氏自身も「正確にはいつになるのか……それはわからない。」と述べています。

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